見出し画像

私がミスID2021に応募した理由(2つ目)




初めてクラブに行ったのは渋谷のWOMB
という多分世界的にも有名で観光目的の外国人もよく来る有名ないクラブである。



音楽関係の仕事をしている友達とご飯を食べている時に「この後DJにゲストを取ってもらってるからクラブに行こう」
と言うのです。




クラブに行ったことがない私は当然ビビり散らかして、今日は厳しい。後日行かないかとその場では答えた。


普段はかなり好奇心旺盛で色んな所に行ってみたいタイプの人間なのですがここだけは違うと思っていたから一回心の整理をする必要があったのです
それぐらい私みたいな隠キャや行ったことがない人からしたら怖い所だと思ったからだ。



やっぱりイメージ的には薬取引していたりお酒を飲み散らかして酔っ払った人に絡まれたりとかフロアにいる以上はやはり踊らなくてはいけないんだろうなとかそう言う感じ。こういうひと達がいて↓

画像1



こういう風に踊らないといけないのかと思ってた。↓

画像2

 




アイドルのライブを見にライブハウスの顔としては足を運んだことがある所ではあったがナイトクラブという名目の時には行ったことがない。
そう言ったときとはまた違う客層なんだろうなと考えると少し怖くもあるが
まあ大学ももう終わるし遊んだり中々できなくなるだろうし人生の経験として!
というまあ無理やりな理由で隠キャな自分を押し込めて好奇心旺盛な自分を取った。



後日友達と24時に渋谷で待ち合わせをして
クラブに向かった。
クラブのピークタイムは2時らしいのでその少し前に入って身体を暖めようという事らしい。

格好も気持ち派手目な花柄のワンピースで自分なりに武装したりなんかして心の準備もバッチリにした。




そしてエントランスで友達が受付の人に「DJ〜さんのゲストです」といいお金を払う。あっという間にクラブの中へ。

その日は確か中田ヤスタカさんが出ていたイベントだった。


渋谷WOMBは3フロアあって
まずエントランスから入ってすぐのラウンジに足を運んだ。
所謂想像していたクラブであった




次に2階のメインフロアに向かった。
ここで本当に感銘を受けた。


すごく綺麗な音とレーザーが交差してよくわからないけどカッコいい映像が流れてる空間。
そしてDJブースにいるエレクトロな音を操るDJ。


それを見るまではどうしても男女がただいちゃついててそれを盛り上げるためのDJが選曲をしてというイメージだったが、皆がブースに釘付けでひたすら楽しそうで。

曲も全くわからないしノリ方もわからないけれど勝手に身体が動き出す感じ。


中田ヤスタカさんが回していたので勿論聞いたことあるような音楽もあったが全然知らないけどとにかく楽しかったというのが本音。




あの時高揚感を感じたからこそ私はずっと
クラブの虜になっていると思う。



それからというもの何回かクラブには足を運んだがしっかり通うようになったのは社会人1年目になってからである。


サブスクに登録してhiphopを聞き漁り、久々にクラブで音聴きたいと思い社会人になってからクラブに足を運んだ。

WOMBに行ったら好きなDJさんができた。
(その人はちなみにDJ FUMIさんという)



ちなみにその方は男性で、やっぱり異性を応援すると「その人のこと好きなんでしょ?」って言われたりお近きになりたいだの思われがちだが私はそういった類のものは全くない。
その証にその人とDJが終わった後喋ったことはない。何故ならDJプレイを見れればそれで満足だから。


その人をみたら基本クラブを速攻出て朝までマックなどで時間を潰すなどしていた。
ライブハウスで好きなアーティストだけ見て帰るというのと同じようなものだ。


私はお酒なんてまるで飲めないのでお酒片手に他のフロアの周遊なんて夢のまた夢。友達なんてそのまた夢の夢。勿論一人で足繁く通っていた。


大体週3くらいで通っていて、仕事があろうがなかろうがクラブに足を運んでいた。

社会人になり仕事に行って帰ってくるだけの日々を過ごしていた私にとってはクラブに行くことによって日々のストレス発散やこのつまらない日常に程よい刺激を与えてくれていた。



社会人ってどうしても同じ日々の繰り返しで嫌になることが沢山あると思う。
私は昼間に化粧品販売をしているが今はコロナの大打撃もありお客様のお顔に触れることもできなければまともな商品のご紹介すら出来ない。
モチベーションなんかあったもんではない。
売り場に立つだけのお人形だ。

私以外の社会人の人もやりたくない重いタスクを毎日背負って何十時間と残業を重ねている人すらきっとわんさかいる。


クラブは私にとっての娯楽であり毎日を生き抜く為の自分の甘やかしであった。


わかりやすくいうとほぼ毎日好きな人のライブに行くようなもんだ。
気軽に見に行ける距離であれば皆もきっと行くであろう。
癒しや楽しみ、トキメキを求めて。
それが私にとってはクラブであった。




その後通っているうちに私が作った造語の
「音目惚れ(おとめぼれ:音に一目惚れしたという事)」の結果また新しく追いかける要因となるDJができる。



そしてその人と出会った事により今まで聴いたことのないジャンルの音楽、
私の音楽感を変えた「BASS musicというジャンルの中のhybrid trap」と出会うことになる。

ここまでで約1年間くらい。


そこからまたその人を1年間くらいクラブで見続けるようになったが

私の好きになった新しいジャンルはかなり好きな人たちが限られていてイベントに行くと高確率で同じ人たちが集まっている。

だから大体顔見知りになってくるわけである。


私はいつも好きなDJの出番の時は最前に居たからそうすると周りのDJ達も「誰だこいつ?」となってくるわけである。


当時の私は今みたいなファッションではなくよくある量産型女子ファッションをしていたのでクラブにはとてもにつかわしい格好をしていた。こんな感じ。↓

画像3


だから余計にお前誰だ?という顔をされて
話しかけられてそこでようやくDJ達と話したことがキッカケで更にイベントに行くのが楽しくなった。


オススメの音楽やイベントを教えて貰えたりして良いことづくしであった。



ふとみんなでクラブで色々話してるうちに一人のDJが私に言ったのである。



「ヒトミはDJやらないの?」



自分では全く考えもしなかったので言われた時は頭が真っ白になった。


あの自分がDJブースに立つなんて1ミクロンも考えていなかったから。



クラブは好きだけどよく考えたら自分が何か技術的な何かを身につけられるなんてこの先こんな機会なんてないんだろうとも思ったし
自分の好きな曲をかけたいし自分がフロアを沸かせられたらどんなに高揚感があるだろうか。



色んな興味がすぐに湧いてきて



気付いたら行動派な私は20数万円の
MacBookproを購入していた。


そこから私のDJ人生が始まりを告げたのである。
続く。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?