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さくらゆき
2022年5月4日 21:54
波留日は和室に救急箱を持ってきて、恒孝の左手の怪我を手当てした。「波留日、ありがとう。」恒孝は今までの心のこもっていない笑顔とはうって変わって、穏やかな笑みを浮かべている。「出血量の割には、傷が浅くて良かったわ。」波留日は救急箱の蓋を閉めた。
2022年5月11日 17:50
「確かに、『あれ』は恒太の顔つきではなかったね。他人を殺すのに躊躇がない感じだった。」恒孝は気絶している恒太の手から妖刀を外した。「じゃあ…恒太の中にいるのは、『誰』なの?」波留日は顔面蒼白で意識のない息子の手を握った。
2022年5月18日 20:30
男手である恒孝は手を負傷しているし、波留日や栄子では意識のない恒太を彼の部屋に運べない。波留日は和室に布団を敷いて、そこに恒太を寝かせた。
2022年5月25日 17:25
「もう…恒太に東京の高校を受験させようとは思っていないんですか?」栄子は恒孝に尋ねた。「だって君たちの恋を邪魔したら悪いじゃないか。」恒孝はしれっと答えた。