耳屋⑨ 子供の頃のゾワっとした体験談
これは、当時同居してた花ちゃんが小学校2年生頃に体験した話。
花ちゃんは、妹と同級生の男の子と3人で遊んでた。
その日は、いつも遊んでいる道より一本向こうの通りまで足を延ばした。
ふと見ると火災にあった家があった。
道が一本違うだけで、こんな所があったんだと思いながら、3人でその家の中に入った。
散らばった茶碗などを手に取って、ママごとのような事をしていた。
すると、何処からともなく…
ふふふふっ…
って、女の声が聞こえて来た。
?
3人で顔を見合わせていると、また
ふふふふっ…
ゾワってして、3人とも家から出ようと走り出した。
ここで、妹がお約束の様に転んだ。
花ちゃんと男の子は、妹の両脇を支えて必死で家から走り出た。
息を切らしてる3人に通りすがりのおばさんが「何かあったの?」
って、尋ねた。
「今、あそこの火事の後で遊んでたら…」
と、振り向くと、その家は無かった。
大人になって、その体験は、夢だったのかもって思うようになってた。
ところが、その話を何の気無しに妹に話すと
「お姉ちゃん、それ夢じゃないから!私も覚えてるよ」
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?