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分かりやすい旅行実務⑦『新幹線乗継』

さくらやです。

この『分かりやすい旅行業務取扱管理者』では旅行業務取扱管理者という資格を取るのに必要な知識を解説しています。

国内旅行業務取扱管理者では『旅行業法』『旅行業約款』『国内実務(運賃計算・観光地理)』の3科目それぞれで60点以上取る必要があります。

前回に引き続き乗継についての解説です。
旅行実務の3回目にて新幹線特急料金の解説を行いました。しかし、まだ山形・秋田新幹線の解説をしていませんでした。また、北陸新幹線でのルールや山陽新幹線と九州新幹線の乗継にもルールがあり、細かく定められています。今回はその解説です。

①北陸新幹線

北陸新幹線は東京駅~上越妙高駅間はJR東日本が管理し、上越妙高駅~金沢駅間はJR西日本が管理しています。この区間をまたがって乗車する場合には特別な計算が必要になってきます。

〇グリーン車
グリーン車の料金を計算する際は上越妙高駅で区分し、JR東日本エリア分とJR西日本区間分の料金がそれぞれ必要になります。
東京駅~金沢駅でグリーン車に乗った場合、東京駅~上越妙高駅(3,150円)と上越妙高駅~金沢駅(2,100円)の合計5,250円の料金が必要です。

〇グランクラス
グランクラスの計算では上越妙高駅で区分し、JR東日本エリア分とJR西日本区間分の料金をそれぞれ1,050円引きします。
東京駅~上越妙高駅間グランクラス料金:8,390円
上越妙高駅~金沢駅間グランクラス料金:7,340円

(8,340円ー1,050円)+(7,340円ー1,050円)=13,630円

〇特急料金
特急料金はグリーン車やグランクラスとは違って専用の料金表がありますので複雑な計算は特にありません。

②山形新幹線

山形新幹線は東京駅~福島駅間は新幹線専用の線路を走りますが、福島駅~新庄駅間は在来線(奥羽本線)を走っており、変わった形態になっています。
福島駅~新庄駅間のみ乗車する場合は在来線のA特急料金を適用させます。

〇東北新幹線と福島駅~新庄駅間「つばさ号」の乗り継ぎ
東北新幹線と福島駅~新庄駅間で「つばさ号」を乗り継ぐ場合・直通して乗車する場合は東北新幹線区間の特急料金と、福島駅~新庄駅間専用の特定特急料金が必要です。また、福島駅~新庄駅間を計算する際、繁忙期は140円加算、閑散期は140円減算します。自由席の場合は380円の減算です。
東北新幹線区間分は通常通り計算します。

「つばさ号」で東北新幹線区間だけ乗る場合、福島駅~新庄駅間のみ乗車する場合、繁忙期・閑散期の加減は通常通り200円、自由席・グリーン車は530円の加減で計算します。

③秋田新幹線

秋田新幹線も山形新幹線と同様に新幹線と在来線の直通運転を行っています。東京駅~盛岡駅間は東北新幹線盛岡駅~秋田駅間は在来線(田沢湖線・奥羽本線)です。

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