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分かりやすい旅行実務⑤『グリーン料金・寝台料金』

どうも、さくらやです。

この『分かりやすい旅行業務取扱管理者』では旅行業務取扱管理者という資格を取るのに必要な知識を解説しています。

国内旅行業務取扱管理者では『旅行業法』『旅行業約款』『国内実務(運賃計算・観光地理)』の3科目それぞれで60点以上取る必要があります。

国内実務には運賃の計算と観光地理があります。この記事では運賃・料金の計算について解説していきます。

今回はグリーン車と寝台列車の料金を解説します。
第1回から今回までの知識で大体の列車の運賃・料金を計算することが出来ます。

①グリーン料金の基本

急行列車用と普通列車用の2種類があります。特急料金と一緒で営業キロを使って計算します。
特急用のグリーン料金は新幹線と在来線特急では同額です。
※JR北海道・JR九州及びJR東日本相互発着区間を除く

特急用のグリーン車は全て指定席です。グリーン料金には指定席料金が含まれていますので、計算する際は通常期の普通車指定席特急料金から530円引きます。また、繁忙期・閑散期に関係なく年間同額です。

小児が購入する場合、特急料金は半額になりますが、グリーン料金は大人と同額です。

東北・北海道・上越・北陸新幹線にはグリーン車よりもさらに上のグランクラスがあります。グランクラスには2種類あります。料金は違いますが、設備は一緒です。
・グランクラス(A)…車内の軽食・ドリンクがある
・グランクラス(B)…車内のサービスがない

②グリーン車の乗り継ぎ

次の場合は2個以上の列車に乗っても1つの列車に乗ったものとして計算します。

〇新幹線内乗り継ぎ
北陸新幹線でJR東日本とJR西日本でまたがる場合を除いて新幹線を2つ以上乗り継ぐ場合は全区間通しのグリーン料金を適用します。
3つの列車に乗り継ぐ場合、グリーン車→指定席→グリーン車のように乗り継ぐ場合は、グリーン車に乗った分の営業キロを合計して算出します。

〇2個以上の特急列車を1個の特急列車とみなす乗り継ぎ
在来線特急で2個以上の特急列車を1個の特急列車とみなして特急料金する場合は、グリーン料金も1個の特急列車とみなして計算します。

③グリーン車とグランクラスの乗り継ぎ

全区間通しのグリーン料金にグランクラス乗車区間のグランクラス料金とグリーン料金の差額を加算します。
ただし、グランクラスを2回以上乗る場合は上記の計算と全区間グランクラスで計算した場合で安い方を適用します。

例:宇都宮駅~新青森駅

宇都宮~新青森(グリーングラン乗り継ぎ)

グリーン特急(東相互発着・北陸新幹線(上越妙高~金沢間相互発着)

グランクラス(東相互発着・北陸新幹線(上越妙高~金沢間相互発着))

まずは宇都宮駅~新青森駅間のグリーン料金を算出します。
242.3km+361.9km=604.2km…4,190円

次の仙台駅~新青森駅間のグリーン料金とグランクラス料金の差額を求めます。
グランクラス料金:361.9km…9,430円
グリーン料金:361.9km…4,190円
9,430円―4,190円=5,240円

合計の
4,190円+5,240円=9,430円
になります。

④グランクラス料金が異なる場合の乗り継ぎ

グランクラスには車内サービスがありなしで(A)と(B)があり、料金が異なります。
料金が異なるグランクラスを乗り継ぐ場合は全区間グランクラス(A)で算出します。

⑤快速・普通列車のグリーン料金

「マリンライナー」「ホームライナー」など一部の快速列車にはグリーン車の指定席がありますが、指定席・自由席とも料金は一緒です。
自由席グリーン車の料金は1日です。

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