育休中リスキリングをやってみて、わかったこと。
こんにちは。さくらいです。
今回は、私がまさに育休中だった2023年1月に「育休中にリスキリングをするとキャリアアップにつながる」という内容で炎上した、『育休中リスキリング』についてのnoteです。
特に、政治関連や特定の人、リスキリングをしていない人を批判や中傷をし
たいわけではありません。リスキリングが正しいとも言いません。
さまざまな環境の人がいて、考え方の人がいて、それぞれのタイミングや価値観があると思います。
実際に、育休中にリスキリングをした経験の話としてお読みいただけると幸いです。
リスキリングとは
リスキリングについて詳しい説明は、他の方に譲るとして、リスキリングは簡単にいうと学び直しのことです。
「リスキリング」というワードは耳にしたことがある方も、書店で本が並んでいるのを見たことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
経済産業省では、リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業というものが行われています。
日本では、「学び直し」を行なっていない人の割合が多いというデータがあるようです。
参考:リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業について 経済産業政策局 産業人材課
こちらをご覧いただいている方は、社会人になってから学び直しはされましたか?最近、新たに取り組んでいることはありますか?
リスキリング(学び直し)したからといって、キャリアアップにはならない
リスキリングの目的は、キャリアアップや転職、キャリアのピボットがあり、資格取得やインプットのみがゴールではありません。
リスキリング(学び直し)をしたら、すぐにキャリアアップができるかというとそうではなく、アウトプットが必要だと感じます。
アウトプットの例として挙げると、学んだことを活かせるポジションへ社内異動する、副業にチャレンジ、転職あたりでしょうか。
学んだことを実践して、自分の経験として蓄積していく。
知識の習得、学んだだけのインプットで終わってしまっては、本来のリスキリングにはなりません。
育休中リスキリングをしたことでわかったこと
育休中は、産後の自分の体の痛みと必然的な睡眠不足、子育て、家事と「生きる」だけで必死なタイミングがあります。
自分の体と心を第一優先にし、生まれたばかりの赤ちゃんのお世話も第一優先にし、生まれた子との新たな環境に慣れた頃から始められるかと思いますが、人ぞれぞれ環境もタイミングも異なります。
私の育休中リスキリングの環境
我が家は、核家族なので夫は仕事、育休中に仕事はないにしても新たに生まれた子どもと上2人の子育て、家事は私がメインで行っていました。
3人目を出産後、子どもと私の1ヶ月健診が終わったあとあたりからリスキリングに取り組みました。始まりは、FP3級の勉強にしました。
「資格」というキーワードがひっかかっていて、資格取得を目指したことがリスキリングのスタートです。
特に自分にこれといった特技も趣味もなく、資格もない。どこか自分自身に対して不安を抱いていました。
転職するにも、子育て中となるとさまざまな条件もあるのに、自分自身のキャリアとしては浅いことに劣等感をいただいていたので、自信を持ちたかったです。
FP3級の試験は、3番目がもうすぐ生後3ヶ月になるかな、の時期。その前に、生後2ヶ月でRSウイルスから肺炎になり、付き添い入院も経験。子育てと勉強の両立の大変さを実感じました。
資格取得後の今は、資格取得=自信になったわけではありませんが…。行動したことで、自分への理解が深まったのは確かです。
育休明けのキャリアをどうするか整理
自分のこれまでの仕事を通じた経験の棚卸し、今後どのように働いていきたいかの整理。
育休が明けた後に、自分のキャリアをどうしていきたいのか。
自己理解を深める作業は必要でした。
他者から与えられるの待つだけでは、キャリアアップやキャリアの幅を広げるということもできないと実感しました。
次に、実際に育休中にリスキリングに取り組んでみて、わかったこととしてメリットデメリットを整理します。
育休中リスキリングのメリット
リスキリングとして、いくつか資格の取得を目指して勉強を進める中、メリットは2つあります。
1つ目は、資格試験に合格したことで自分に自信がつきました。勉強はとても大変なものですが、試験日・合格発表日というゴールがあります。ゴールに向けて自分で計画を立てて実行していく。
自分との約束を自分で守っていくことで、自信を積み上げていけたかと思います。
2つ目は、視野が広がったことです。
資格取得を目指して育休中にリスキリングを行ったことで、子育て以外へ目を向けられました。自分に合う、合わないもリスキリングを通じて分かりましたし、何より、自分のキャリアは自分で選択していかなければいけないという学びを得ることができました。
周りに与えられるだけを待つのではなく、これからの時代は自分でキャリアを積み上げていき、選択していける力が必要だと感じます。
リスキリングを通じた学びは、今後の自分のキャリアに幅を広げてくれるものになりました。
育休中リスキリングのデメリット
育休中にリスキリングに取り掛かるデメリットは、子育てと両立しづらいことです。
3回目になる育休は、人生最後の育休になるだろうと思い、慌てず。保育園が決まらなかったこともありますが、じっくりと育休を取らせていただきました。
3回目の出産であっても、子育ては大変。上の子と赤ちゃんのお世話の環境に慣れることも大変でした。その中で、勉強の時間を捻出しなければいけない。
私の場合は、赤ちゃんが昼寝をしてくれている時間と、寝かしつけ後から余力があれば夜中2時頃まで勉強をすることがありました。勉強の時間の確保が難しく、細切れになります。
スキマ時間に、とは言いますがそのスキマがない時もあります。
常に、頭の中には「勉強したいのに」という思いがあり、子どもに負担をかけることにもなりました。
育休中だから時間があるというわけではなく、時間は捻出しなければありません。捻出の仕方は赤ちゃん次第であったり、自分次第であったり、タイミングであったり、家庭の状況であったりとその場その場で見つけて、スマホで勉強するなど都度工夫して行いました。
育休中リスキリングの先にあるものは?
育休中にリスキリングに取り組んだことは、会社や人から与えられたものではありません。自分で選択して、自分で取り組んだことです。
これからの時代に向けて、自発的に目標を立てて取り組む力は必要だと感じます。正社員が安定とも言えません。自分の仕事が淘汰されることもあるでしょう。
子育てとリスキリングの両立は大変なことですが、資格試験の勉強にしても、新たな技術を学ぶにしても、「今の自分」から何かしらのアップデートを続けていかなければいけないのでは、と育休中に感じました。
資格試験がゴールではない。
けれど、「今の自分」のままではいたくない。
時代の変化に対応できるような大人でいれたらと思いますので、これからも資格だけでなく、新たな学びや経験を得ながら、「自分アップデート」には取り組んでいきたいと思います。
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