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人類は2300回の核爆発を経験している。福島なんて誤差だ。

兵器用の核爆発実験だ。大気圏内だけでも500回。韓国は福島の放射能を散々にディスっているが、お隣の中国国内では50回以上の核爆発が起きている。

ちなみに、今までの核爆発のエネルギーを合計すると、広島型原爆の35000発分だ。

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東西冷戦後に生まれた世代は、核爆発は広島と長崎だけのものだと思っているのではないだろうか。そんなことはない。20世紀は核爆発など、しょっちゅう起きていた

来年辺りから、福島原発の「処理水」が海洋投棄されるらしい。これに関して各方面が様々なクレームを付けているようだが、いまさらそんな微量の放射能のことを四の五の言っても、ほとんど意味はないのです(注1)。

注1:核兵器というのは実は心理的兵器だ。テロと同じで、物理的な破壊ではなくて、恐怖で敵の戦意を削ぐものだ(注2)。
 だから核兵器保有国は「核兵器の恐ろしさ」を誇大宣伝してきた。それが現代人の「核アレルギー」の原因だ。 

 実戦では核兵器よりも、小さい爆弾が大量にあったほうが、遥かに強力だ。
 太平洋戦争でも、日本の最大の被害は原爆ではない。東京や横浜の大空襲だ。米軍は焼夷弾をばらまいた。ぶっちゃけ、ガソリンを撒いた。それが最も効果的なのだ。
 また、放射能も人々がイメージするほどには危険はない。実際に、広島、長崎の都市機能は数年で復活した。今や誰も放射能を気にしていない。
 さらに、今までに2300回もの核爆発が地球上で起きているのに、その被害を気にしている人は、ほとんどいない。
注2:爆弾は強力すぎても使い道はない。一つの巨大爆発があっても、敵が密集して存在しなければ、ほとんど効果がないのだ(注3)。
 そして、現代戦は核攻撃を想定しているから、戦力を集中することはない。例外は米国の空母ぐらいだ。たった一つの艦に50~100機の航空機が搭載されている。これだけは核兵器が有効。だからロシアは核魚雷と対艦核ミサイルを持っている。

 なお、冷戦時代に米ソが競って「強力な核兵器」を作った理由は、ミサイルの精度が低かったからだ。たとえばホワイトハウス(の建物)を狙って撃った大陸間弾道弾は、標的を数km外れることが想定されていた。
 だから、それでも地下壕を破壊できるほどの核弾頭を作ったのだ。
 これは、敵ミサイルの地下サイロや敵空母を攻撃する場合にも、同様だ。
 現代ではピンポイントの精密爆撃が可能なので、「巨大な爆弾」は不要となった。つまり核兵器そのものが、実は(ほとんど)不要なのだ。
注3:核兵器の有効な使い方は、実はもう一つある。都市への空爆だ。
 米軍の東京大空襲は効果的だったが、あれは米軍が制空権を持っていたからこそ可能だった。しかし、制空権を確保できない場合もある。
 仮に米軍が北京を破壊しようと思ったら、ステルス爆撃機でレーダー網をかいくぐって爆撃することになるだろう(あるいはミサイル攻撃)。これは単機の作戦なので爆弾は少数しか使えない。その場合には核兵器が有効だ。
 しかし、今日では民間人への核攻撃などは、ありえない。ブラフとしても通じない。政治的な自殺行為だからだ。
 だから、やはり核兵器は不要なのです。

 ついでに言うと、敵の都市機能を破壊するならば、核爆発より良い方法がある。単にプルトニウムをバラ撒くのだ。
 例えば、奥多摩や丹沢などが、この種の攻撃を受ければ首都圏は水源を失って、いとも簡単に壊滅する。
 さらに恐ろしいことに、この攻撃には爆撃機すら必要ない。車で奥多摩湖や丹沢湖に行けばいいだけだ。これを防ぐことは、ほとんど不可能だろう。


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