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平等が生産効率を下げる:得意不得意があるんですよ^^;

日本人は「みんな同じ」が大好き。だから効率が悪い。

ライン作業は一番遅い人でスピードが決まる。私も新入社員研修でやりましたが、不慣れで冷や冷やものでした。

逆に言うと、早い人は能力を発揮できない。とても効率が悪い。

早い人チームと遅い人チームを分けて、速度の異なるラインを2種類運用すばいいのだろうけれど、それをやったら従業員は嫌がるでしょうね。あまりにも「日本的」じゃない^^;

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「みんなが同じ仕事を同じやり方でやる」ってのは、すごく非効率なのです。

でも条件次第では、これはとても良い方法だ。すなわち「均質な労働力」が「同じ仕事」をやるのならば、これが良いのです。

ヘンリー・T・フォードはそれに着目し、T型フォードの生産に取り入れて大成功した。

高度成長期のトヨタ、日産も同様。

工業における大量生産では、たぶん最良の方法なのでしょう。おそらくは農業も同じだ。

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逆に言うと、当時の経済界はその種の労働力を作り出した。つまり学歴社会です。

ざっくり言うと「東大の入試問題を解けるか」という、たった一つの尺度で人間の能力を評価し序列化した。そして、適当な区分ごとに切り出し、「コイツラはライン」、「コイツラは設計」、「コイツラは管理」と振り分けた。そして、それぞれのグループに「均質な仕事」をやらせました。

そして、ここが肝心なのですが、その「尺度」で測定できない「異質の才能」は排除しました。いわゆる「落ちこぼれ」です。

当時はそれが「合理的」だったのです。

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ところがマス・プロダクションの時代は終わった。今や先進国のGDPの7割はサービス業です。

そしてサービス業というのは、例えて言うと「超多品種少量生産」です。ユーザーごとにニーズが違う。

「均質な労働力」は、今や無用。多様な労働力を持たないと、多様なニーズには答えられない。

でも、日本の経営者は未だに「均質」が好きだ。早く彼らが引退するといいですね^^

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結論

自分が一番得意なことを、自分が一番得意な方法でやるのが正解です。

周りと同じことをやっていると、彼らと同じように貧しくなります^^;

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おまけ

学歴社会もそろそろ終わるだろうと、私は考えています。

大学入試問題で人間の能力を評価するなんて、アホらしくて話にならない。

意外に思う人も多いでしょうが、東大の入試問題なんて笑ってしまうほど「簡単」なのです。

なぜそう言えるかというと、あれは最も難しい問題でも30分で答えられるように設定されている。世の中の重大問題で、30分で答が出るようなものがありますか?

笑止です^^; (注1)

そんなもので社会的地位が決まっていたから、官僚や大企業のトップは問題解決能力がないのですw。

あ、ごく最近になって、この「問題解決能力がない」人のリストに医者が加わったようです。つまりコロナですけどね^^

注1:東大に入るのは、「簡単な問題を短時間に大量に、確実に解ける人」です。
 それはそれで大事な能力だが、今の社会ではそれだけでは全然話にならない。定型業務しかできないからです。



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