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さくら荘にて作業療法士が新人スタッフに向けてオリエンテーションを行いました

11月21日(火)13:30から17:00まで、施設内でOT(作業療法士)が新人スタッフと希望者へ向けてオリエンテーションを行いました。

OTオリエンテーションの目的

入所者の方々により安全で心地よい介護を提供し、同時に介護スタッフの身体を守るために、この研修は行われました。

作業療法士からスタッフへ車いすの使い方のポイントを説明している様子

モデルを使った実践的な体験

オリエンテーションでは、机上研修と実践研修を行いました。実践研修では、研修参加者がモデルとなり、車いすの移乗体験も行いました。モデルを体験すると、利用者の気持ちを理解することができます。

車いすへの移乗研修

まずはベッドから車いすへの移乗を体験。筆者の感想をしては、脇下がグイーっと引き上げられる感覚がありました。かなり違和感を覚え、介護される時には、このような感じなのかな?と思いました。

その後、OTからのアドバイスで、利用者と介助者の重心を適切な位置にするため、介助者がおじぎするような体制で移乗させることが大切と学びました。

このポイントをおさえもう一度行ってみたところ、同じような移乗でも抱えられる時の脇の下への圧力が減って、違和感も減りました。力で移乗されるより、重心移動も考えて移乗した方が、利用者も楽になると思いました。

スライディングボードの活用研修

 続いて、スライディングボードを使った車いすへの移乗介助の練習を行いました。スライディングボードとは、移乗介助に使用する介助具です。入社2年目のインドスタッフが挑戦しました。
 
筆者が体験した時には、スライディングボードを使っていても、結構大変そうだな、力を使っているなと感じました。

スライディングボードの使用に際しては、ボードを滑らせる音が聞こえることが理想なのですが、筆者が体験した時には聞こえないと言われました。

もう一度チャレンジし、身体を支える手の位置を骨盤に変えることを試してみました。今度はシューっと滑らせる音が聞こえ、介助者も楽そうでした。

 

スライディングボードを使って車いすへ移乗している様子

最近さくら荘に参画した新人二名も練習しました。
実際やってみると、手や足をどこの位置に置いてもらうのがいいか、コツをつかむのがなかなか難しいようで、一つずつアドバイスをもらい何度も挑戦していました。

研修中は笑い声もあり参加した4人はとても有意義な時間をすごしました。

研修に参加したスタッフの感想

介護士さんから教えてもらっていつもやっていることと違うこともあった。
OTは正しいやり方を教えてくれました。
毎日移乗介助するときにとてもいいです。よく分かりました。
スボンをもって今まで移乗していました。今は気を付けています。
スライディングボードの使い方も自信がつきました。(Dさん)

ポイントが分かったことで体が前より楽になりました(Yさん)

とても大切でした。知らないことがたくさんあったので、教えてもらってよかったです。楽しかった。(Tさん)

オリエンテーションはとても良かったです。たくさんのことを教えてくれました。みんな私たちを助けてくれています。教え方が便利で覚えやすいです。よく説明されています。どうもありがとうございました。(Pさん)

今後もさくら荘では、利用者さんや働く人が安心して過ごせるように、各種の研修や勉強会などを定期的に実施していく予定です。


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