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丹沢「木の又小屋」はアットホームな山小屋だった。

こちらの続き。

具合の悪いゆりさんを見送った後、
ヤビツ峠から三ノ塔への登山口へ向かう。

朝は少し道路が凍結していたけれど、それも溶けて、快適に歩いて登山口に到着する。

私一人、丹沢縦走登山を楽しんで、
ゆりさんに申し訳ない、と思いながら、
だからこそ、良い写真を撮りながら登ろうと、歩みを進める。

天気は快晴、暑い。
三ノ塔へは、急な登りを登っていく。
ぐんぐん標高が上がり、展望が開ける。

落葉した木々から、青い空が気持ちいい。
あ、紅葉してる。
こんな、ぽかぽか暖かい稜線歩き、大好き。
階段、階段、階段がつづく
わー、相模湾が見渡せる。きれいだ。

展望が開けてくると、
相模湾には江ノ島、大島、初島、紙の地図と同じ形できれいに見える。

ホッホッホッ、この木の階段を登り切るとニノ塔だ。
ここで、ゆりさんが無事に最寄駅に着いたというLINEを確認して、ホッとする。

正面に富士山がばーんと。

多くの登山者が、通過しながら、

「三ノ塔からの眺めの方がもっといいから」

と、三ノ塔を目指していく。
私も写真を撮った後、皆さんにつづく。

こんなに登ってきたのに、こんなに下るの?この登山道を歩くたびに、いつも思う。

さっきまでいた二ノ塔を振り返る。

下り切って登り返して30分、
山頂が開けた三ノ塔に到着だ。
風もない広ーい山頂。写真じゃ、富士山の迫力が伝わらないね。

富士山の雪は、先日の鉄砲木の頭への登山の時より少ない。
この暖かさで、少し雪が溶けたのかなぁ?
今日は風も無くて、本当に気持ちいい。
予定通り、ここでランチタイムにする。

多くの人がここで、思い思いにランチしている。
赤ちゃんを連れたご夫婦も。
絶景を前に、おにぎりとフリーズドライのお味噌汁、美味しい。

山小屋には、4時までに入ればいい。ここでゆっくり絶景を眺めてくつろいだ。
ランチを終えると多くの人は、きた道を戻って行く。
この先を歩く人は少ないようだ。

次の烏尾山へは、さっきよりもっと急な道を下る。

正面上に写っているのが烏尾山山荘

なかなかに荒れた道を下るり、少し登り返すと陽だまりの烏尾山だ。

陽だまりの烏尾山
ベンチは暖かーい。
さっきまでいた三ノ塔を見上げる。

三ノ塔のトイレは12月〜3月まで、凍結防止の為使用禁止、ここ烏尾山のトイレでトイレ休憩して、さーあ次の山へ向かいます。

景色は常に絶景、
ここの縦走路はどこからでも富士山の眺めがいいのが楽しい。

富士山の写真ばかり
両脇に木が迫る、トンネルの様な道
開けた稜線を歩き
周りの色に溶け込んでいないカマキリさん、目立ってますよー
と、行者ケ岳に到着

ここまでもアップダウンの道が続き、大汗で、太ももに違和感も走る。
攣りそうな違和感、早めにツムラの68番の漢方薬を飲み込む。

ここからは、鎖場が連続する。気をつけて、気を引き締めて。

鎖場1、ザックが引っかかる。危ない!
鎖を下って、痩せ尾根を歩く。尾根を歩いてる私の影がー。
鎖場2、滑る様にお尻をつけて、降りた。
鎖場3、ほぼ垂直じゃない。
そして、細い橋を渡る
橋から下を見る。怖いよーって、写真撮ってないで早く渡れって、自分に突っ込む。
そして登り返す。バリエーション豊かな登山道、怖いけど、楽しい!
開けたベンチのある場所に出るが、休憩しないで次へ。もうこの辺から、楽しみは山小屋のビールになってる。
新大日に到着。
前回来た時は、この山頂は展望が悪くスルーしたところ、なのに今日は展望がいい。
それは、ここに建っていた古い山小屋を取り壊し、更地にしたからだ。山の歴史を感じる。

新大日を過ぎると危険な道はなくなり、
木道が続き、登り基調になる。

そして、見えた!木の又小屋。(ビール)

木の又小屋、左上、わかる?
美味しそうな絵
こじんまりした木の又小屋

大汗で木の又小屋に到着。
小屋の中へ案内してもらう前に、お決まりのビールでお疲れ様〜。

太陽が傾き始めた15時半。お疲れ様。
見上げる空がきれい。

ここ木の又小屋はランプの宿。
数年前までは自炊小屋で食事はなかったそうだ。今のオーナーに変わってからポトフの夕飯が名物になった15名までのかわいい山小屋だ。

後ろにはダルマストーブがあった。写真忘れた

一階は談話室兼食堂。
すでに今日の宿泊客が集まって、飲み会が賑々しく始まっている。
2階が寝室だが、部屋に仕切られてなく、広くフラットな空間にお布団がずらずらっとひいてある。

3つ空いている布団のスペース、好きなお布団にどうぞ、と案内される。
3つ空いている。一つはゆりさんの分、もう一つ?

「後で、女性がもう一人来ます」

と小屋のスタッフの女性が言う。
この女性がなかなかの強者でした。

後半へつづく。

山小屋から見た富士山
不思議な空、
赤く染まる空

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