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今年最後の畑、最後の畑ランチ

「美人なあなたの顔を見ないと、年を越せないから、アッハハ!」

場所が場所ならセクハラですから、
師匠!

「今駅に着いて、坂のぼってます。」

ちょっとイラッとして答える。

今年最後の畑の日。
実は先日のキャンプの帰りに、
Yさんと畑に寄って、収穫だけして行った。
今日は、「今年最後の畑の日は28日です。」と伝えてあった畑の師匠に、年末の挨拶に来た。

すると、師匠はもう畑に着いていて、
まだ来ないのか?と連絡の電話をしてきた、という訳だ。


山の麓に借りている畑へ、
緩やかに登る坂道を、急足で歩く。

汗をかきかき、

「お待たせしましたー」

と言うと、

「ほらっ、いつもの鬼ゆずだぁ。」

と、大きくカットして甘く煮た、鬼ゆずの蜜煮を差し出してきた。

「あー、好きです!いつもありがとうございます。」

そのまま食べても、お湯に溶いて飲んでも美味しい。

日当たりのいい納屋の前で、しばし仕事の状況報告などしてから、

「4年目の今年は、一番出来が悪いです。」

と言うと、

「だから、連作障害って言って、同じ所で毎年育てるとダメなんだよ。」

と言う。

「大根は普通に育ってますよ。
大根は、他の野菜より一週間早く巻いてるんですけどね。」

あえて、毎年同じ場所に撒いている種。大根も同じ場所だ。

「自然相手だから、毎年同じ様にはいかないんだよ。」

あれー?連作障害なのでは?
プロでも自然栽培の野菜作りは難しいって事ですね。

それでも、少しでも収穫出来ているのはありがたい。

「いっぱい取れたら、持ち帰れないじゃないか、」

そんな冗談を言いながら、
「また、来年ね。」とトラックで帰っていった師匠。

相変わらず、パワフルだ。

さて、今日は何を食べよう?

かぶ、とれたてをガブリ、自然栽培の醍醐味。
あま〜い!
カブの葉と持ってきたおにぎりで雑炊
塩気が足りなくて、おつまみのピーナッツを入れる。美味しい。

質素なランチで今年の締めくくりだが、不思議とお腹は空かないし、天気は良くて、ぬくぬくで、満足満足。

畑は、みかんの収穫、夏野菜の片付け、納屋の前の落ち葉かき。

冬になって、ちょっと寂しい畑。

手前はにんじん

でも、春のお楽しみもある。

芽キャベツが、小ちゃな芽につけ始めた。
スナップエンドウ。今年は寒冷紗なしで。

今年一年、たくさんの人がこの畑に来たなぁ。
今年もありがとう。
来年も、美味しい野菜をよろしくお願いします。

蝋梅が咲いてる

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