見出し画像

今年1番の寒さなので、甘酒飲んで、温泉に入る。

今日のお休みは、奥多摩登山を予定していたが、「今年1番の寒さ」「11月下旬の寒さ」と連呼するテレビを見ていたら、あったかい温泉に浸かりたくなった。あったかい甘酒を両手に持って、ふーふーしながら飲みたくなった。

雨が降るかもしれない天気の中、
初めて歩く登山道はちょっと不安だ。

「そーだ!箱根に行こう!」

急遽予定変更。
お一人様登山は、こんな時良い。
家をゆっくり出発したので箱根湯本駅に着いたのは11時半。
何度も歩いている箱根旧街道を今日は、バスで須雲川まで行き、「須雲川 自然探勝歩道」からスタートし、甘酒茶屋で休憩して、芦ノ湖まで歩く事にした。

バス停降りて、少し歩いて左側

須雲川沿いを歩く。ここのところ雨続きだったわりには、川の水は澄んできれいだ。
天気予報は寒い寒い!を連呼していたが、この時期なら普通じゃない?特別寒くもなく、肌に当たる空気はキレがあって、気持ちいい。
フリースなど着てきてしまったので、歩き始めると暑い。

500mも進むと、須雲川に降りて川を渡る。
今日は水が少なめで、斜めに傾いた木の橋を渡らなくても、石の上をピョンピョン飛んで、渡る事が出来た。

登り返して、国道を渡ると江戸時代の石畳の道が現れる。
雨の後は石が滑りやすい。

気をつけて進む。
箱根旧街道はこの石畳が好きだ。
江戸時代の旅人が歩いてすり減って丸くなった石の上を歩く。当時の人と同じ石を踏んでいる。
江戸の人に想いを馳せる。

40分後、寄木細工の町、畑宿に到着。

一里塚

ここまでも、ずっと登りだが、
この一里塚を過ぎると、さらに険しい登りが続く。バス通りでは「七曲がり」と言ってくねくね蛇行した道が続く。

橿の木坂、登るのが辛くて、どんぐりほどの涙が出たそうだ。今では石段になっている。

結構急な階段


蛇行した国道で分断されているけど、当時はもっと長くて辛かったんだろうな。

猿滑坂、登る登る、箱根旧街道で一番辛いところ、何故江戸幕府はここを東西交通の要としたのだろう?
鎌倉時代に使っていた「湯坂路」の方が緩やかなのでは?
などと、疑問を抱きながら登り切ると、箱根旧街道で一番高い場所に到着。

紅葉はまだ早かったな。

ここまで来たら、比較的平坦な道が続く。
箱根旧街道は、石畳の作り方や坂の名前の由来など、説明看板が道中にあり、読みながら、歴史を学びながら歩ける。そんな中「雲助」を説明する看板があった。

「雲助」は旅人の荷物を運ぶ仕事をする人だ。雲助になるには3つの条件をクリアしなければならないそうで、誰でも簡単になれるものではなかった様だ。
1つ、力持ちである事。
2つ、荷造りが上手である事。
3つ、歌が上手な事。

力持ち、いいねー私のテントを担いで山登りしてくれたら、テント泊登山も夢じゃないぞ。
荷造り上手、リュックに隙間なく上手に詰めてくれそう。
歌?下手よりいいか。

力持ちいいなぁ、こんな男性いたらいいな。と妄想をしながら歩くと、甘酒茶屋が見えて来た。

立派な古民家、住みたい。
糀から作る甘酒、400円値上がりした?

ほっこりあったかくてあま〜い甘酒と、
あべかわの力餅をいろりの前で食べて休憩。
好きだな、この空間。いろりの煙でいい感じに黒くツヤの出た店内の柱、ひょうたん型に切りとられたいろり。
近くにあったら、毎日通ってしまうだろう。

今日の目的を達成したら、眠くなって来た。
雪を被った富士山も見ようと芦ノ湖まで歩いたが、この天気だ、富士山は見えなかった。

さぁ、今日のハイキングの締めに温泉に向かう。バスに乗り箱根湯本方面に下って行く。
奥湯本温泉バス停でバスを降り、「天山湯治郷」へ。いつもの温泉。違う温泉にも入ってみたいと思いながら、いつもここに来てしまう。

ここの温泉は2ヶ所あって、私が好きなのは温泉だけで休憩場所がない「一休」
檜の半露天風呂だ。

ホームページより


店内


いつも空いていて、のんびり出来る。
泉質はよくわからないけど、無味無臭の源泉が湯船に常に注がれている。
今日は寒いので、お湯は少しぬるめに感じる。だから、いつまでも使っていられる。湯疲れしない温泉だ。
ここのお湯が自分に合ってるのか、
毎回熟睡出来る。というより起きていられない。

寒い季節のハイキングに箱根。
甘酒と、古民家と温泉、もちろん山と川と滝と、大好きが集まった箱根、楽しかったです!

この記事が参加している募集

至福の温泉

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?