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20 大阪 龍星との出会い

 【今でも忘れない】
 

「聞こえてる〜?何してるん?」
ワタシ「大阪わかんないからブラブラしてた」
龍星「んじゃっ俺と話そっ」

龍星 (源氏名だと思ったら後に身分証見せられ本名だった)
髪は短髪に黒髪。その黒髪が顔を良く引き立たせている
いわゆるお兄系?←死語?という系統の人だった
龍星「名前何て言うの?」
ワタシ「さくら」
龍星「本名!教えてよ!」
ワタシ「本名だよ笑」
ワタシはこのやり取りよくある。
夜の世界には源氏名でサクラとつける子が多いらしい
龍星「こんなとこブラブラしてたらホストに引っかかっちゃうよ?」
ワタシ「ホストじゃないの?!」
龍星「違うわ!ホスト嫌い。スカウトやってる!」
ワタシあ〜スカウトか……面倒だな…
待てよ?この人は大阪を知っている。
風俗街に居るのだから、風俗系のスカウトマンだろう。
龍星に聞いた
「出会い喫茶を見てみたいから何処が1番流行っているのか教えて!」

龍星は「やめとき。ちゃんと店舗に入らな怖い思いするで」
ワタシは違う違うそういう意味じゃなくて……と
ゴニョゴニョしてしまった。

龍星「何?さくらちゃん、何かあんの?働きに来たんじゃないの?」
ワタシ「仕事はしにきた」
……と、曖昧な返事をする

龍星「もしかしてさ……俺と同業?最近女の子も居るんだよね……。」
ワタシは違う違うと言い、もう離れようと思った
龍星「ご飯食べに行こ」
ワタシ「働きませんよ?」
その時、龍星に電話がかかってきた
「あ〜多分19時位っすね。う〜ん。Cかな?」
C?  胸のサイズの事?
龍星(場所、場所によって言い方と年代が違うと思うから許してほしい)
A+ スタイルも顔も良い
A     顔又はスタイルが良い
B まあまあ客にうける
C  普通
D   ヤバめ
(他にもあったが忘れてしまった)
ワタシ「酷い!女の子をアルファベットにするなんて……!」
龍星「だってこういう風に言えって言われたんやもん」
ワタシは無視してスタスタ歩く
龍星は後ろからずっと着いてくる
ワタシ「しつこいんだよ!早くどっか行け!」
龍星「出会い喫茶の1番流行ってる場所教える」
ワタシは食いついた
龍星「ご飯食べよ?」
ワタシ「……あ〜もうしょうがない!」
ご飯を食べに行く
龍星「俺……スカウト関係無しにご飯女の子と食べたの初めてかも……」
ワタシ「……皆に言ってるやろ笑」
龍星が身分証を見せてくる
龍星「俺、教師になりたいんだ。今大学生」
ワタシは見せなかった
どっちにしろ信じてないし出会い喫茶さえ教えてもらえればそれでいい
龍星「いいよ。確かに信用ならんわな苦笑
でも、さくらちゃんが出会い喫茶行くのは止めたい」
ワタシ「あのね?龍星君。私はお金稼ぎに見に行く訳じゃないんだよ」
龍星「やっぱりスカウトやん!」
ワタシ「ちょっと新しい事してみようと思って…でも、大阪を知らないからここら辺を色々教えてほしいかも……」
ワタシはワガママな事を言っているのは分かってる

でも、龍星は「番号教えて?色々教えるよ」
……と言ってきた
ワタシ「働かないよ?」
龍星「分かってるって」
龍星がもう1つ携帯を出す
「アンナ?どした?うん。うん。分かった。分かった。また話聞くから」
ワタシ「女の子達のアフターケアもするの?」
龍星「勿論。辞められたら俺らにバック入らないから。」
ワタシ「へー大変。」
人事のようにしていたがスカウトもホスト並みにガチ恋が多い事を後で知る
龍星「ホストには関わらないでほしい」
ワタシ「ホストクラブには1度でいいから行ってみたい」
龍星「じゃあ、俺の知り合いんとこ連れて行くよ
それ以外は行っちゃ駄目だよ?」
ワタシは行ってはみたかったが心細かったので
嬉しかった
龍星には感謝感謝だ
ここからワタシは大阪で
色々な事をする事になる

続く

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