私の恋愛日記7ミナトさん

「俺、寝不足なんだけどぉ〜目の前でシなれたらサイアクなんだけどぉ」

誰?

屋上には先客が居た

ゆうすけ「あれ? えっ?ミナト君?何してんすか…だから鍵すぐ開いたんだ」

上から頬杖ついて、私達をにこにこしながら見ている

「何が起こるかと思ってずーっと見てた」

ミナト君と呼ばれた人が私を見ている

目が離せなかった

何なんだろう。この人は……

尾谷「すんませんッミナト君ッッただの遊びなんすよ!」

ミナト「尾谷ぃ〜やめといたら〜?相手普通のお嬢さんじゃん」
*生意気なヤンキー女だったら話は違ったけど*
……と尾谷達に言っている

ミナトって人が私をまた見る
ミナト「度胸あるねっ俺そういう子タイプ」
にこにこしながら話す
トモは嬉しそうにキャーキャー言っている

   私は変な冷や汗が出た

      この人怖い

私が黙っていると、ミナトって人は下に降りてきてパンやジュースを皆にあげている
私はりんごジュースをもらった

ミナト「争うのは本気の時だけっ」
ねっ?と私に言い、パンを頬張る

皆黙っている(トモは違うが)

何者ですか?と聞くのも違う
でも知りたかった

私はそういう、いわゆるヤンキーと呼ばれる人は
苦手だ

    だけど、知りたかった
ズキズキ
胃が痛くなってきた

ミナト「はいっ胃薬あるよっ」

と、私に投げてきた
       何で分かったんだろう
ミナト「俺もよく胃が痛くなるから笑」

ミナト「ゆうすけ?今日はお話しようか?」
ゆうすけ「な…何ですか?」

ミナト「オマエどこで入手した?それと尾谷今
              持ってるよね?」
トモは訳が分かっていなかった
私は昨日のゆうすけのアレの事かと思った

ミナト「じゃっ2人は連れてくね〜」
ミナトって人は急に駆け寄ってきて

*また今度絶対会えるからよろしくね?*

そして、すぐ戻って2人を連れていった

私は顔が誰から見ても真っ赤だった

好きとかそういうんじゃなくて

あ〜訳が分からない!

トモ「とりあえずミナト先輩のおかげだよね?」
良かったぁとはしゃぎながら
私達も屋上を離れた

私はなおき君とちゃんと話そうと思った。
トモにお願いして「2組のクラスの休み時間一緒に来てほしい」と
トモは快くOKしてくれた

なおき君……
会いたいよ……
このザワザワした感情を止めて……

2組に着いた。休み時間まであと16分
トモ「いいなぁ櫻は。」
私「何が?」
トモ「私、尾谷君の事本気なんだけどぉ」
私「……」
トモ「悪い人ってカッコよく見えない?」
私「見えない」
私「でも、頑張ってる悪い人ならいいんじゃない?」
トモは 何ソレっ 
と言いながら笑っていた。
キーンコーンカーンコーン
休み時間だ!
ドキドキドキドキ
なおき君に会える

トモが大きな声でなおき君を呼んだ

恥ずかしすぎる

なおき君は私を見つけたみたいで
こちらへ歩いてきた

なおき「櫻ちゃん」
私「あっ…えっとごめんなさい急に……」
なおき「ううん?嬉しいよ。櫻ちゃん放課後空いてる?」
まただ
なおき君は強引じゃなさそうに見えて
急に誘ってくる

私「もちろん空いてます!」
そして、なおき君特有のふふっとした笑顔で
決まりな?
と言って、2組の同級生に呼ばれて
行かなくてはならなくなった

トモ「聞いた話〜
なおき君もうクラス役員なんだって!」
私「ぽいぽい」
トモ「将来有望って感じ♪」
私「……」

将来、私の家系を知らずに恋愛して、結婚ってなったらどうなるんだろう

先の事なのに不安になってきた

続く

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