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41 ホストのお客様

ミクは嬉しそうにまた泣いた
ワタシはヨシヨシとリスカの跡にハンカチを当てる
伊織さんは何だかずーっとボーッとしていた
ワタシ「ミクちゃん……まだ若いからいいけどね?
こんな事したらあかんって。自傷行為する前に
ダレかに連絡は出来ないかな?」
ミク「…アナタ」
ワタシ「えっワタシ?笑」
伊織さんを見る
伊織さんはさくらちゃんの好きなようにしていいと言う
ワタシ「……ミクちゃん。私さくら。よろしくね」
ミクはウンと頷いて携帯交換して帰っていった

この子だけで終われば良かったのだが…
*基本はお客様同士話したりしてはいけない
*伊織さんが許した事
*伊織さんの家族である事

その頃のワタシは仕事の風俗の女の子の悩み&
ココに通っているお客様の悩みに付き合ってあげていた
別に苦でもなかった

でも本当の話なんて1個も無かった
騙したのだ
簡単に言うと

伊織さんが言った台詞を今でも覚えている
*さくらちゃんがホストやったら俺負けてたわ……*
〜〜〜〜〜〜〜〜

今ワタシは2つ家がある

1つは繁華街
1つは誰も知らない
繁華街の方が仕事場には近いのだが
なんせ、女の子やらが沢山沢山来る
インターフォンが鳴りっぱなしだ

《女の子らにはTwitterやInstagramを教えていない(Instagramなんて鍵垢だ》

ワタシは1人で居たい時に逃げ込むこの家

この家に居るワタシが本当なのかもしれない

*急に今の話になってごめんなさい

続く


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