私の恋愛日記13トーマさん、ユキナさん

私のお仕事は常に社内にいる訳ではない

色々なイマの女の子達が何を欲しがっているか
調査しに行かなければ行けなかった
事務の人以外は。
「お茶どうぞ」
そう言って振り向いたらOL!って感じのお姉さん
ユキナさん
私よりは歳上のお姉さんだ
「ありがとうございます!」
ユキナ「櫻さんは元気が良いわね。ふふっ」
…と笑う。
……素敵だ……
そして、「さ〜くらさん」
ドキッとした
トーマさんだ!!
トーマ「今日は俺と外回り、行く?」
私「行きますっ!」
ひゃ〜。会社でも天国とか私は幸せ者だ。
トーマ「先に車出しとくから降りておいで?」
急いで身支度をする
またトーマさんと2人きりになれるんだ
私は周りが目に入ってなかった

ユキナさんに睨まれている事も知らずに

ガチャッ
車に乗る
運転している真面目なトーマさんも良い
トーマ「櫻さん、何でウチに入ったの?」
私「私、世間を知らなくて。表舞台に入ってみようと思って……」
…と言いながら*しまった*と思った
もっと違う言い方あるだろうと。
トーマ「ハハハッ 何かわかんないけど面白いね」
そう言いながら車を停める

そうなのだ
よくよく考えたらココが初めての表だ……
……私はつくづく世間知らずだ。と思った
トーマ「櫻さん?さくらさーん!」
私「はっはい!ごめんなさい!」
トーマさんの顔が近いっ近いっ
トーマ「……今日も飲みに行く?」
私「いや、毎回毎回私なんかと……」
トーマ「櫻さんがいいんだけど」
どういう意味なのか……
トーマさんは色々と慣れている
私は行った方が良いのだろうか……
考えていたら
プルルルル……
トーマさんに電話がかかってきた
トーマ 「……ユキナだ。」
びっくりした。ユキナさんの事呼び捨て?
トーマ「あ〜うんうん。OKOK。戻るわ」
トーマさんは お仕事が入ったみたいだ
トーマ「めんどくさい」
ボソッと言った
私は聞き逃さなかった
トーマ「櫻さん、定時までに考えといてね?」
私「……はい…。」

会社へ戻る
ユキナさんが慌ててトーマさんに駆け寄る
《この2人は何かあるんだろうか》
でも別に良かった
やっぱりこんなものだ。
私は普通に仕事をした

熱心にやっていたらいつの間にか定時だった
ユキナさんはずっとトーマさんの横に居た
仕事せーよ笑
…と思いながら帰った

トーマさんが追いかけてくる
私「!?!」
トーマ「櫻さん、約束は?俺まだ返事聞いてないんやけど。」
私「やめときます」
ユキナさんが来た
来ると思ったよ
私「ではっ!お疲れ様です」
ユキナ「櫻さんお疲れ様ぁ」
満面の笑みである
良かった……
大変な事になるとこだった……
私はココに就職する前に女の子の嫉妬や泣き顔を沢山見てきている

私はそんな女の子達を騙していたのだ
苦い記憶が蘇る

でもトーマさんは一筋縄ではいかなかった
私が駅まで歩いていると走って追いかけてきた
私「何ですか。」
トーマ「ユキナだろ?急に櫻さんおかしくなった」
私は違いますよと笑顔を作りまた駅へと向かう
トーマさんは立ち塞がる
私「トーマさん…どうしたんですか?」
トーマさんは紙を出してきた
住所が書いてある
? ? ?
トーマ「夜、ウチ来て」
何て強引なのだろう
トーマさんじゃなかったら1歩間違えればストーカーだ
……でも、凄く凄く嬉しかった
私「……何時に…」
トーマ「20時位。来なかったら。あ〜くそっめんどくさい!もう絶対来て」
そう言ってトーマさんはまた会社に戻っていった
私はどうすればいいのだろう
でも、帰り道のコスメ用品のとこでリップを探す自分が居た

続く


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