スポンサー提案に「提案資料」が必要な理由
私が経営しているchouetteは店舗事業を先月末閉鎖しました。
また、どこかで復活すると思うので、その時はまたご来店ください。
さて、今回はeスポーツチームの皆様向けに散々言ってきたこと。
「スポンサー提案に提案書が必要な理由」について記事にします。
そもそも商談とは?
スポンサー提案をする。
企業へこれを行うのなら、ビジネス的観点で話しかける必要があります。
企業はビジネスしてるわけですから、当たり前の話ですよね。
ビジネス、つまり「商売」をしてるわけです。
商売上の用談を「商談」といいます。
【スポンサー提供をしてください。】
これを噛み砕いて翻訳するとどうなるか。
【貴社の財物を我々に提供してください。】
ということになります。
ここで言う財物とは、お金やモノだけでなく、様々な資産を指します。
勿論、無形サービスも財物と定義します。
さて、ここで企業側は言います。
「あなた達は何を我々にしてくれるんですか?」
ごく自然な回答ですよね。
そこで多くのeスポーツチームはこう答えます。
「できる限りのサポートをします。」
「宣伝、広告をします。」
具体的な事例が一切なく、ふんわりした内容…
これでは、企業側はリスクが大きすぎて反射的にお断りをします。
例えば、コンビニへ行ってチョコを買うとしましょう。
店員さんに「これ、チョコだけど何味かもわからんし甘いのか苦いのかもわからんけど、全力で甘くなるように念じるのでこのまま支払いを済ませてください。」と言われたらどうしますか?
甘くなるの定義なんて人それぞれだし、自分は甘くないと思ってクレームを入れても、向こうは「いえ、私はこれで甘いと感じているので、私の念が届きました。」と言われて終わりです。
1000%揉めますよね。
「できる限りのサポートをします。」
この言葉はチョコレートが甘くなるように念じますと言ってるようなものなんです。サポートの範疇なんて人それぞれだし、企業側サポートしてもらう内容や量と、チームが思っているサポート内容と量について差異が生じていた場合、揉める原因になります。
お金払ってそんなリスク背負いたいという物好きはこの世にいません。
お金払わなくてもいいから、無償で名前だけ載せてくれ。
こういう話もいただきますが、名前を載せる以上それなりの影響をeスポーツチームにも企業側にも与えられることになります。
お金のリスクではなく、名前を出すことにおける様々なリクスが生じる。
リスクを加味した上で、双方が提供する財物について話し合うことを商談といいます。
商談時や商談前に提案書を提示する意味
スポンサー契約というのはコンビニでものを買うのとはわけが違います。
契約書を交わすレベルの話になるので、先述の通りリスクとメリットを考える必要が双方にあるわけです。
そんな中、提案内容を文字だけで書かれても、文字を読んでいる暇も無ければ伝わりにくく途中で読むのを辞めてしまいます。
数字的な部分は勿論、なぜ、スポンサー契約を双方が行う必要があるのか。なぜ、eスポーツチームに対してスポンサーを行い、リスクを背負う必要があるのか。リスクを背負うとどれだけのメリットがあるのか。
など、様々なことを提示する必要があります。
これらの内容を文字だけで伝えるとなると膨大な文字数となり、読んでいる担当者は途中でめまいがしてメッセージをゴミ箱に捨てるでしょう。
また、メールやSNS上の文字だけでの送付だと、提案内容をデータベースに保存することが難しい。メモ帳やワードにわざわざ書き写す手間を企業側は行いません。
ですので、商談を持ちかける営業メール時は提案書の必要はありませんが、実際に詳しく話を聞いてくれる時には提案書を提示することで、文字より簡潔にわかりやすく企業側担当者に伝わるというメリットがあります。
何を伝えたいのかもはっきりわかった上で、濃い内容の資料を作れた場合、商談に入る前に企業側はeスポーツチームの要望を詳しく知ることができ、商談がスムーズに進むという利点もあります。
勿論、提案内容に左右されますが、いくら提案内容がよくても、文字だけで送付された瞬間担当者は自分の仕事にUターンします。
相手の時間を取るということがどれだけ重大なことなのかを承知した上で、提案するようにしましょう。
そんなこと言っても提案書の作り方がわからないよぉ。
知るかぁ!ググれ!!!!
ググってもわからなければ私のTwitterまで相談しに来てください。
暇なときに相談くらいは乗ります。
ただし、資料の添削とか作成代行とかしてないので、そこは自分でなんとかしてください。
まずはやってみる→わからなければ調べる
提案書だけに関わらず、全ての事柄においてこれは必要です。
まずは今の自分の力でやれるところまでやってみましょう。
「提案書? 作るの面倒くさいしいいや。」
これをしてしまうと一生提案書作れないので、まずは今の自分のレベルを知って、できない部分は調べる、それでもできない部分はできる人を真似る、それでもできない場合はできる人に聞く。
こうしてギャップを埋めていけば、いずれはできるようになっています。
私も含め、先人たちはこうして練習と実験と実践を重ねてきました。
同じ人間ですから、才能の差で成長速度に違いはあれど、同じレベルに到達することは可能です。
諦めなければの話ですが。
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