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【名医取材記#2】何をもって「名医」というのかを問い続けている話

理想とするお医者さんは人それぞれですが…

『国民のための名医ランキング』編集部です。今回の取材記は「名医の基準」について、取材しながら思うことを書きたいと思います。
皆さんにとって「名医」とはどんな医師をイメージしますか。黒澤明監督の映画で『赤ひげ』という作品がありました。赤ひげ先生はどんな病気を診てくれて、病気を治す実力があり、患者にやさしくて、人情味が溢れる理想的な先生でした。
でも、何をもって名医とするかは人それぞれで大変難しいところです。現実的には、患者に寄り添ったやさしい先生が良いとか、性格的には「ちょっとあれ?」だけど、診断力や手術がピカイチな先生もいるかもしれません。

日本で医師にランキングをつけるというのは「あり?」

日本では、医師と患者の関係はいまだに強い「上下関係」で、医師に「ランキング」をつけるなんて「とんでもないこと!」だと思われています。ちなみに中国など海外では医師や病院のレベルに差をつけることは「当然」で、診察してもらう医師によって治療費が違うのは「常識」です。
日本の「国民皆保険」は世界に誇れる素晴らしい制度で、海外の制度が良いとはとても言えませんが、やはり分野によっては「医師個人の力量に相当の差があることは事実」と言えるのではないでしょうか。
日本で医師に順位をつけることはご法度(偉い先生には失礼!)なことだとわかっていますが『国民のための名医ランキング』では「患者視点」でこの問題を問い続けています。
実際に、取材したある名医は「日本の医療レベルは全国どこでも平均して高度です」とは言いつつも、「医者もいずれは自分が患者になる時がくる。その時にはやはりその分野の名医を探してよく選ぶ」と言っておりました。

なんで「国民」のための名医ランキング?

編集部では名医を探し求め、その定義を医師や患者さんと共に考えながら、全国を巡り取材しています。これはなかなか簡単なことでなく手探り状態ではあります。今現在、編集部が考える名医の基準は最新版『国民のための名医ランキング』の8ページに掲載していますので、一度、ご覧になって頂ければと思います。
これまで多くの医師・病院・患者さんから情報提供にご協力を頂いております。これらの貴重な情報は誰のものでもなく「国民」の財産と考えて、本書の制作に生かしています。それゆえ本書は『国民のための名医ランキング』というタイトルをつけています。
前回版から約3年間かけた最新版が現在発売中です。ぜひ、参考になって頂ければ幸いです。
名医を探す取材は続きます!


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