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本日の一曲 vol.335 ハロルド・メルヴィン・アンド・ザ・ブルーノーツ ビー・フォー・リアル (Harold Melvin & The Blue Notes: Be For Real, 1972)

ハロルド・メルヴィン・アンド・ザ・ブルーノーツは、1970年代から始まったフィラデルフィア・ソウル(フィリー・ソウル)の代表格のボーカル・グループです。グループ結成当時のリード・シンガーがハロルド・メルヴィンさんだったのですが、その後、1972年にフィラデルフィア・ソウルの中心レーベルであるフィラデルフィア・インターナショナル・レーベルと契約してファースト・アルバム「アイ・ミス・ユー」をリリースしたころには、リード・シンガーはテディ・ペンダーグラス(Teddy Pendergrass)さんに交代していました。

このファースト・アルバムに収録された楽曲のソングライティングは、そのほとんどが「ギャンブル・アンド・ハフ(Gamble and Huff)」と呼ばれるコンビによるものです。これは、ケネス・ギャンブル(Kenneth Gamble)さんとレオン・ハフ(Leon A. Huff)さんのことですが、フィラデルフィア・インターナショナル・レーベルは彼らが設立したレーベルであり、フィラデルフィア・ソウルのスタイルを作ったのも彼らです。

本日ご紹介する曲は、「ギャンブル・アンド・ハフ」の2人と、同じくフィラデルフィア・インターナショナル・レーベルの作詞家であるケーリー・ギルバート(Cary Gilbert)さんによるものです。曲は、前半はテディ・ペンダーグラスさんの語りであり、後半にボーカル・グループのコーラスが入ってくるという構成になっています。

歌詞の大意は、ChatGPTに要約をお願いすると、「この曲は、恋愛関係における真実と誠実さについて歌っています。歌詞の中で、語り手は相手に対して真実であることの重要性を説き、自分を偽らずに本当の自分を見せるように求めています。」との答えが返ってきました。

ところで、テディ・ペンダーグラスさんは、1975年にグループを脱退して、ソロになるのですが、日本での一番の有名曲は、1979年にリリースされたアルバム「テディ(Teddy)」に収録された「ドゥー・ミー(Do Me)」でしょう。少なくとも当時の日本の子供たちは「全員」知っていたと思います。

この曲を聴いた志村けんさんがこの曲をもとにして「ヒゲダンス」を始めたのは有名なエピソードです。ただ、日本の子供たちはもちろん「ドゥー・ミー」の歌詞の内容までは知りませんでした。

(by R)

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