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サイパンの珊瑚の産卵観察プロジェクト2020 第34話 RPG物語は突然加速するのだ のはなし

こんにちは。サイパンのマリンスポーツショップSAKURA MARINEのインストラクターのAKARIです。

『サイパンのサンゴの産卵を見たい!!!そして、皆様にも見せたい!!!』と集まったサイパンの現役インストラクター(ガイド歴7年から19年)が立ち上げた『サイパンの珊瑚の産卵観察プロジェクト2020』で初めてのクラウドファンディングもあと6日となりました!!楽しいリターンがゲットできるのはココだけ!ぜひ覗いてみてください!

さて、8月の満月周りの第3回目の調査ダイブも残すところあと2日。今夜と明日の夜で終わっちゃうんですよ!!( ;∀;)

一昨日に8月のサンゴの産卵を確認できまして、今回も物語が動き始めました。こういう風に突然、何の前触れもなく動き始めるんですよね。

それは、昨日の午後のこと。珊瑚プロジェクトのFacebookページにメッセージが…

『プロジェクトチームの皆さま、
こんにちは。
いつもポストありがとうございます🙏⭐😊
ヘンリー&カオリです。

もし、よろしければ今晩のリサーチダイブに私たち2名も参加させていただくことは可能でしょうか...?』

もちろん!大歓迎ですともぉ!!

調査メンバーが増えるってめっちゃ助かる( *´艸`)やっぱり、人が増えると見つけるチャンスも増えるし、何より楽しいよね♪

ヘンリーとカオリさんは実は7月の満月のときに他のダイバーチームとサンゴの産卵狙いでナイトダイブに入っていて見られなかったんだって!そのあと、我々のプロジェクトを見守ってくれてて昨日満を持して立候補してくれたってわけ!!カオリさんはずっと我々の活動で予習してくれてたんだって!嬉しいねぇ~。

ということで、昨日の調査員は7名!

もう、絶対見たいや~ん。見せたいや~ん。

あ、そうそう昨日のブログでワタシがちょっと見えてきたサンゴの産卵を観察する上での仮説。

7月の満月周りの第1回目の調査のときのYUMIKO姐さんが見つけたコブハマサンゴの産卵は、中層に漂う尋常でない小さな粒々(後になってバンドルだと気づく)を最初に発見して出元を探したら、コブハマサンゴからシューーーーと噴き出していた。

8月の満月周りの第3回目の調査のコモンサンゴの仲間の産卵のときも、アンクラーのHiroshiくんは中層に漂うバンドルを先に見つけている。


そうか・・・・。今回のプロジェクトのゴール設定は『サイパンの珊瑚の産卵の感動をゲストと一緒に共有したい。ゲストにご案内したい。』だから、これまでワタシは一生懸命何がサンゴの産卵の兆候なのか一生懸命探していた。

確かに満月から数えて5日目とか6日目、もしくは下弦の月の〇日前とおおよその日程の目星はつきそうな気がする。

夜の海の虫やプランクトンの変化もおおよそつかめてきた。

でも、それは「この珊瑚が今晩産卵するよ!」という確実なサインではなく、ここくらいの日程でどこかのサンゴが産卵するという目安にしかならず、ちょっと途方に暮れてた・・・。

でも、YUMIKO姐さんやHiroshiくんのセリフが突然フラッシュバックしてきて、突然ストンと腑に落ちた。

『そうか、効率よく産卵しているサンゴを見つける方法を確立すればいいんだね』

だってさ。。そもそも考えてみれば人間の出産だって「予定日」ってのが予め計算で出るけど、その通りに産まれないことがほとんどじゃんね。難産で時間がかかる人もいれば、早産でかなり早まる人もいるし。サンゴだって同じでしょうよ。それを潜水時間60分前後の間に見ようっていうんだから、さらに確率的に言えば低くなるじゃんね。

しかも、サンゴを専門に研究している人だっていつ・どこでなんてわかってないんだし、毎年の天候や水温なんかでズレることもあるっていう研究結果だってあるんだし。

ワタシは、毎晩調査ダイブなんて称して潜ってたもんだから、すっかり研究をしているような気分になっていたんだな。ワタシはガイドだったのだ。兆候うんぬんではなく、ゲストにご案内できればいいのだ。

ってことで、ワタシが出した仮説はこちら。

『サンゴの産卵がありそうな日程に潜り、サンゴを見るんじゃなくて中層のバンドルを先に見つける。バンドルを見つけたら、出元を探す。』

これです!

出元が近いバンドルは、尋常じゃない量が浮いているんです!

これを昨日の調査員に熱弁してGO!GO!です(笑)。(1枚目の写真はワタシが熱弁している様子ですね(笑)。)

ちなみにメイクシュアのスグルくん(通称・博士)は「ボク、そのことずいぶん前に言いましたよね??」って言ってましたけど(苦笑)。

すんません。消化するまで時間がかかるタイプなんです(;'∀')。

んで、昨日のダイビングでは、ミドリイシサンゴの仲間の産卵をGET!スグルくん(通称・博士)が見つけてくれました!

こちらの写真はスーパーフィッシュダイビングのタカシくんの撮影です。


この群体と近くの同じ種類の群体の産卵が確認できました。撮影は、セルフィッシュの野々垣くんとスグルくん(通称・博士)とタカシくんにお任せして、ワタシは先に進みました。

先に進むと確かにバンドルが浮いている!さっきのミドリイシサンゴの仲間のバンドルとは違ったもっと優しいピンク色のちょっと大き目なやつと、白いやつ。細かいのももしかしたらバンドルかもしれないけど、このサイズだともはやゴミかバンドルか見分けがつかない!!

バンドルは浮いているんだけど・・・。すでに中層で攪拌されている状態!


遅かったみたい・・・。


一昨日のコモンサンゴの仲間の産卵も昨日のミドリイシサンゴの仲間の産卵も実は9時前なんです。

7月は9時半過ぎが多かったので、その時間帯でずっと潜っていました。8月も同じかなという予想で。でも、もしかしたら8月は早いのかも。

ってことで、今夜の調査は30分早めることにしました。

これが吉と出るか、凶と出るか・・・。お楽しみ。


そして、もう一つ動き出した物語。それは・・・、サイパンのある企業から講演依頼がきましたΣ(・□・;)。

え!我々が講演!?  マジで!?ウケる・・・・( ´艸`)。いやいやいや、ウケてる場合じゃない!!(;'∀') 講演ですか!!!公園しか行ったことなかった(;'∀')。ええええええ!!ほんとに!?

サイパンの珊瑚の産卵について講演してくださいって。

あぁぁぁぁ、なんてありがたいお話。プロジェクトを始める前はこんなことになるなんて想像もしてませんでしたよ。えぇ、やっぱりとにかくやってみることが大事なんだって、高校のときの担任・通称亀吉も言ってたもんなぁ~。先生!今わかったよ!ありがとう亀吉!

プロジェクトは突然RPGみを帯びてくる瞬間があります。物語が動き出す瞬間。ぞわぞわっとさぶいぼがたちます。

調査ダイブは今夜と明日の夜でおしまいですが、プロジェクトはまだまだ続きそうです。

RPG・・・きっと、YUMIKO姐さんには何のことか伝わってないだろうなぁ~(*‘∀‘)

第35話に続く。

ここまで、読んでいただいてありがとうございました。このnoteのストーリーはあくまでAKARI視点で展開していくストーリーでので、多少の独断と偏見からの表現があることもございますので、ご了承ください。

サイパン在住ガイドの皆様へ。調査メンバーはまだまだ募集中です。人の目はあればあるほど助かります。毎日参加できなくても大丈夫です。ご連絡お待ちしております。

面白そうだから私もサポートしちゃう!というお祭り大好きな皆様へ。サポートはこのnoteのサポート機能からも可能です。*珊瑚プロジェクト用と明記していただくと、ゴミ拾いで神様ポイントゲット支援とは別に計上し、直接珊瑚プロジェクト資金となります。

あなたのサポートで、北マリアナ諸島がゴミの落ちていない島を目指す活動を進めていきます。 楽しくゴミを拾えるIsland Keeperを少しずつ増やして、遊びながら島を綺麗にしたいです。