そこでことばがうまれる。

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xiv. 作品の窓⑥「パウワウ」

シェーンからシネコック・インディアン・パウワウについて聞いた時、不思議な話をひとつ聞いていた。ある地元の漁師が過去2年間、パウワウが開かれている間に、500頭ほどの鯨の大群が東へと移動しているのを見たという。鯨は移動を始めると一緒に行動するから、ありうる話だとシェーンはいった。彼はま…

xiii. {対談}『ありふれたくじら』Vol.6を読んで〜触れられる〈言葉〉を編みだす/ゲ…

様々なアーティストやダンサー、ミュージシャン等とのコラボレーションを通して、詩の新しい表現方法を模索している詩人、カニエ・ナハさん。『ありふれたくじら』シリーズは、全号読んでいただいています。鯨を通して世界を見ること、その旅の方法と行先について、カニエさんとお話ししました。 **…

xii. 作品の窓⑤「誰もが小さなパズルのピースを持っている。」

「誰もがひとりひとり、シネコックである何かを持っている。料理が上手い人もいれば、狩猟や釣りが上手い人もいる。みんなが集まって教え合うことができたら素晴らしいことだ。誰もが小さなパズルのピースを持っている。日々の生活は、時間をかけた学びだから。」 海に生きてきたシネコックの人たちに…

xi. {対談}『ありふれたくじら』Vol.6を読んで〜本で旅する、本を旅する。/ゲスト:…

様々な土地で本屋を開き、本と本屋の持つ新たな可能性を探してきた移動式の本屋、「ペンギン文庫」。『ありふれたくじら』シリーズも、ペンギン文庫を通じていろんな土地に届けていただきました。『ありふれたくじら』Vol.6の感想と、最近の活動のことを、オーナーの山田絹代さんにお聞きしました。 …

ⅹ. 作品の窓④ 「鯨を呼ぶ人」

「いつもどこかで鯨を見かけるようになってから、私はまわりの人から〈鯨を呼ぶ人〉と呼ばれるようになった。漁船で働いた頃、船長が何年も海に出ていた人だったけれど、鯨を見たことがないと言った。そこへ私が行くと、毎回鯨が現れた。そういうことが起きてきた。」 「私たちシネコックは鯨獲りでも…

ⅸ. 本のゆくさき〜いま、ZINE・リトルプレスの届け方は〜

新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大により、さまざまなイベントが開催中止となった2020年。国内外各地のブックフェアも開催中止や延期となるほか、オンラインでの開催も始まっています。そうした状況から、ZINEのナノ・パブリッシャー「crevasse」は、アーティストによる自主制作出版物(ZINE・…

ⅷ. 本のゆくさき〜映像と音楽と〜

新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大により、さまざまなイベントが開催中止となった2020年。世界各地のブックフェアの多くも開催中止、またはオンラインでの開催となりました。そうした状況からZINEのナノ・パブリッシャー「crevasse」は、アーティストによる自主制作出版物(ZINE・リトルプレス…

ⅶ. 作品の窓③「鯨の贈り物」

「もう25年も前のことだ。アラスカ州ウェールズから来たひとりの男に会った。彼は先住民イヌピアックで、鯨獲りとして生きてきた私たちシネコックの歴史について、当時の私より詳しく知っていた。」 「アラスカに住む彼を訪ねていた、ある日のことだ。私たちはデッキに座っていた。夏の白夜の時期だ…

ⅵ. {対談}「海を旅して見る、風景と物語」/鈴木克章・是恒さくら|後編「鯨に出合う…

シーカヤックで日本一周した経験をもつ鈴木克章さん。『ありふれたくじら』のVol.5執筆のため、私が宮城県気仙沼市の唐桑半島を初めて訪れる際に、海を旅した経験から唐桑半島のことを教えていただきました。今回発行した『ありふれたくじら』Vol.6をもとに、海や自然の中に身をおくことで見えてくる世…

ⅴ. 作品の窓②「赤い砂の崖の島」

ニューヨーク州ロングアイランドの先住民「シネコック」とは、「石の多い浜の人々」という意味だという。 ロングアイランドの浜辺は、場所によってさまざまな表情を見せる。美しい白い砂浜、静かな石の多い浜、ガラスのように透明な小石や、色とりどりの小石でいっぱいの浜もある。土地の古い名前と…