クロワッサンの無制限と人の噂も75日
フランス語で無制限は「illimité」という言います。
クロワッサンはフランスでも人気のパンです。
フランスパンというよりも、バターが利いてふっくらしている、ヴィエノワズリーの種類に入ります。
ヴィエノワズリーは、フランスパンよりも値段が高めです。
砂糖もバターも使う量が多いですし、ファイテ生地にしているので手間もかかっているので当たり前ですが。
ところで、この人気のクロワッサンで本当にあった事件があります。
私がパリに来た当時、「クロワッサンの無制限」という話しが新聞ででていたのです。
クロワッサンが無制限で食べられるということではなく、パン屋さんの前で起こったある事件の功労の話しでした。
パリの19区のジョレス駅の近所のパン屋さんに、強盗が入ってきたのです。
凶器を持ちパン屋さんに入った強盗は、店員さんに向かいお金を出せと脅していたところ、なんとパン屋の前にいた浮浪者が、その強盗をとりおさえたのでした。
劇的な話ですが、本当にあった話です。
パン屋さんの前には、よく浮浪者がいます。買い物をした人がパン屋を出て、そのまま小銭を浮浪者に渡すことも多いです。
それで、その強盗を取り押さえた浮浪者は、もちろんパン屋の店員さんに感謝されました。
感謝されクロワッサンをお礼に貰ったのは、1日ではなかったのでした。😊
このニュースは事件当時は 「crédit illimité de croissants 無制限のクロワッサンの貸付け」と言っていました。
ただ、浮浪者への無制限クロワッサンはどのくらい続いたかは不明です。
人の噂も75日と言います。2ヶ月半分以上感謝されたかは、その後ニュースでは言っていませんでした。
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