アントルメって料理?それともデザート?
フランス料理でアントルメとは聞きますが、料理の一品として存在しているものです。
アントルメは、「Entremets 」で、分解すると「entre間 mets料理 」で、料理と料理の間にでてくる一品です。
Entremets にsがあり、複数になっているのは食事の間に、複数回でたからです。
メインのお肉からデザートがでるまでに、野菜や、ミニデザートがでたようです。
ただこれは数世紀前には、メニューであったのですが、今はメニューにものっていません。フランスでも宮廷時代とは違い、今はパパっと食べる時代です。
ただ、このアントルメの名前が、デザートではあります。
概念として、層になっているということです。
先日、パリの6区にあるリュテシアというホテルのバーラウンジで、そのアントルメを食べてきました。
名前も「Entremets au chocolat」、アントルメ・オ・ショコラです。
チョコレートケーキがアントルメというには、幾重かの層になっているからで、スポンジ、サブレ、クリームなどがらできている、アントルメでした。
ここのリュテシアのラウンジバーは綺麗です。
インテリアが凝っていて、ゆっくりとくつろげる空間です。(ケーキもワインも15ユーロ位です。飲み物だけもあり)
たまにはご褒美にと思って行ってきましたが、アントルメのチョコも上質で美味しかったです。
またこのアントルメかどうかは、外からではわかりません。
別のアントルメですが、きちんとアントルメになっているものです。
Festins(フェスタン)という、デリカ店のチョコレートケーキアントルメでした。
こちらのケーキも随分と充実していますが、その場で食べられないので、お持ち帰りになります。(パリ市内には10店舗くらいあります)
では、デザートのアントルメは、チョコレートケーキだけなの?と思いますが、そうでもなく、素材は他でもあります。
これは、カフェで出てきた、ピスタチオクリームのアントルメでした。
夏には、このピスタチオの香りもあり、とろける一品でした。
パットみでは、勿論、リュテシアのチョコレートアントルメが豪華に見えますし、値段もそこそこです。
背が高いケーキは中はアントルメになっていることが多いです。
それに外が鏡のようにピカピカになっていてると、「Glaçage Miroir Au Chocolat グラサージュ・ミロワール・オ・ショコラ」といったりしています。この場合は、中がアントルメでも、アントルメとは言いません。
チョコレートケーキの外観で、グラサージュは光方が命と言え、腕の見せ所でもありますね。
フレンチデザート(アントルメ以外)はこちらの記事にもまとめています。
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