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左側ノート:ジャーナリング<福山桜子:なんということもない話>

「ジャーナリング」をご存知でしょうか。
自分の思考やら、感情やらを、とにかく紙に書き出してみること。
「書く瞑想」とも言われています。

スマホやPCに打ち込むのではなく実際に手を動かして書くことで、考えていることを身体で感じ、脳の複数の領域を活性化させ、より効果的に、より深く自分を整理整頓していく作業。

「ジャーナリング」の方法はネットでググると出てきますので、効果的なやり方が気になる方は調べてみてください。

そして、プラスしてオススメしたいのが、「左側ノート」。

これは、私は20歳前後からやっている書き方。とはいえ、毎日なんて書きませんし、書かない時期は全く書いていませんが、これがなかなか面白いんです。

やり方は簡単で、感情やら思考を、ノートの左側だけに書いていく。右側には何も書かない。そして、ふと思い出した時に、ランダムに過去のノートを引っ張り出し、左側に書いてあることに対して、右側にコメントを書く。

これの何が面白いかと言うと、自分の思考の変化がおもしろい。「これ、ほんとに私が書いたんかい?」と全く思い出せないことを書いている左側の内容だけでも感慨深いものがあるのですが、右側のコメントに自分の歴史を感じるのが、おもしろいのです。

読み返して一番笑ったのは、恋愛のお話。
20歳前後の頃、とにかく色々あった恋愛で、頭にきたり、哀しかったり、激しく湧いた感情をそのままノートにぶつけている。

20歳の私は「こんな想いをしたり、激しい感情に飲み込まれるのも今だけで、30歳すぎたら恋愛現役じゃなくなって落ち着いているかもしれない。今しかないのかもしれない。でも辛い」みたいなヤングなことを書き殴っており、右側に23歳の私や、28歳の私がツッコミのようにコメントを書いているのですが、30過ぎた私のコメントに笑った。「まだ現役ですけど、なにか?」。

若い時は未来の自分を想像も出来ないし、実際に想像したようには生きていない。そんな変化を全く覚えていないのも面白い。人間って忘れる生き物なんだなぁ、とつくづく思います。

まあ、左側ノートにするかどうかはともかく、ノートに思考や感情を書き出すのは、自分を整理したり、やりたいことをまとめていくのに効果的だとは実感しています。私の場合は、「毎日」にすると「やらなきゃ」に追われたり罪悪感に襲われそうなので、気が向いた時や、仕事のことで整理したい時だけしか書きませんが。

文房具が好きなので、お気に入りのノートを買うのも楽しいです。簡単に始められてお金も大してかかりません。自分自身を整理するのに、ぜひ一度試してみてください。





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