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看護師の教育について考えるということ

私はSNS上で「看護師育成を考える看護師」という名前で活動しています。

以前は違う名前だったのですが、あえてこの時代に「看護師の教育や育成」について、SNSで発信しているのかと言うことを、ここに書き記します。

私はプリセプターを任された3年目を含め、看護師教育に10年以上携わってきました。

プリセプターを任されていた最初のうちは「教育っていうものは経験していけば、おのずと分かるものなのだろう」と思って試行錯誤しながら教育に携わってきました。現在ではプリセプターを教える立場、研修を企画する立場にあります。そのため、実際に新人を指導するという場面は、かなり少なくなってきました。

そんな立場になった今、その「経験論」ベースで行う社会人育成に疑問を感じ始めました。現在の看護師育成は、社会人育成とされているものの基礎を取り入れず、闇雲に新しい仕組み(PNSなど)を取り入れてきた物であるのではないか?と気づいたのです。

プリセプターを任された人たちは、「まあ経験すればわかるから」でいきなり任命され、たいした「教育するための教育」も受けず、先輩と新人の板挟みに苦しみます。そんな教育素人のプリセプターに任された新人も、もはや不幸としか言えません。

当院のプリセプター研修はどんなものかと言うと、「こんなプリセプターに憧れる」とか「プリセプターになるにあたって、こんなことが不安」などを共有し、「みんな不安なのは同じだから、頑張ろうね」という結論で締めくくります。・・・終わってますよね。

看護師育成の基盤は、各病院によって質が様々です。上記のような終わっている研修であっても、「研修があるだけまし、うちは研修なんてない」という病院もあるのが現状です。

私の所属する部署はかなり整ってきていますが、SNSを見ると「辞めたい・辛い・人間関係が酷い」職場ばかりで唖然としました。新人さんも、プリセプターも、ただただ辛い日々を過ごすなんて…そりゃあ離職率も高いわけですよ。

私が看護師育成を主としてSNSで発信している理由は、教育をする側も、される側も辛いという現状を打破したいと考えたからです。


看護師育成での現在の課題は様々です。

そんな中で私が取り組んでいきたいと思っているのは以下の4点。

①教育に関する様々な基礎知識を浸透させること
②個人(プリセプター)ベースではなく職場全体で教育に取り組む組織作り
③教育対象に合わせた教育方法の選択
④職業人としてのメンタルヘルスの改善

私もまだまだ経験ベースから抜け出せていないと感じているので、スキルアップしながら情報発信をしたいと思っています。

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