さくらこ

看護師教育を考える人です。教育について思ったことをつらつらと書いていきます。

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最近の記事

仕事へのモチベーションが上がらないのは、やる気がないからではない

「最近の若い子は、頑張る意欲がない」 「最近の若い子は、周りの仕事が終わってなくてもすぐに帰る」 「最近の若い子は、ギリギリに出勤してきてやる気がない」 「最近の若い子は、調べないですぐに答えを知ろうとする」 そういう愚痴を、あなたは聞いたことはありませんか? そういう愚痴を、あなたが言ったことはありませんか? これは実際に私が、今の若い世代に対して見聞きした意見です。 では、なぜ私たちが若い世代に対してそう感じるのか、考えたことはあるでしょうか? 私はずっと、考えて

    • 患者に覚えてもらえる看護師になりたい、という看護師のエゴ

      「患者さんに名前を覚えてもらえるような看護師になりたいんです」 新人さんがこんなことを言ってきたら、あなたはどう返しますか? 一見すると良い事を言っているようにも見えますが、私はこの発言を聞くと「ああ、看護師のエゴだなぁ」と感じてしまいます。 「居心地が良い」と感じるサービスとは 医療に縛られると視野が狭くなるので、いったん医療から離れ、私たちが普段利用するサービスを考えてみましょう。 ショッピング、飲食店、美容室… 私たちは様々なサービスを利用する時に、色んな人

      • 「仕事に対するの価値」について、私が勘違いしていたこと

        働く、仕事をする、職に就く、お金を稼ぐ。 それは同じ意味のようで実は少し違う、ということにこの年になって私はやっと気が付いた。そして、今多くの人が「どうして私はこんなにもつらい気持ちで毎日働いているんだろう?」という疑問を解決できずにいる原因であるということもわかりかけてきた。 私が看護師になった経緯私はそもそも、看護師になりたくてなった人間ではない。でも、医療という業種には憧れがあった。 点滴、注射、薬剤、白衣、カプセル… そういう、医療的な物質がとても魅力的に見え

        • 10ヵ月、SNSで医療従事者の悩みを聞いて感じたこと

          私はTwitterと、個人で運営しているsiteの両方を用いて、様々な医療従事者の悩みを聞いてきました。私は肩書上、医療現場における「教育を考える人」として活動してきたので、相談内容は主に「教育上の悩み」が主です。 相談箱やDMなどを通し、色んな立場の方から相談を受けました。 ・新人が毎年辞めていく部署の教育担当者 ・パワハラが横行している部署のプリセプター ・医療の現場に疑問を持つ看護学生 そして圧倒的に多いのが、「職場の教育環境が劣悪で、辛くて仕方がない新人看護師・

        仕事へのモチベーションが上がらないのは、やる気がないからではない

          「身体感覚型」の特徴を活かす!「身体感覚型」を育成するテクニック

          人の優位感覚は、それぞれ異なります。 このサイトではNLPの考え方に基づき、人の優位感覚を「視覚型」「聴覚型」「身体感覚型」の3つに分類し、紹介しています。 それでは、優位感覚が異なる人に対して教える時、どのように工夫したらよいのでしょうか? 人は、自分の優位感覚に基づいた指導方法で、指導します。 「視覚型」の人は、「視覚優位」な指導をする 「聴覚型」の人は、「聴覚優位」な指導をする 「身体感覚型」の人は、「体感覚優位」な指導をする しかし、必ずしも相手が自分と同じ

          「身体感覚型」の特徴を活かす!「身体感覚型」を育成するテクニック

          「視覚型」の特徴を活かす!「視覚型」を育成するテクニック

          人の優位感覚は、それぞれ異なります。 このサイトではNLPの考え方に基づき、人の優位感覚を「視覚型」「聴覚型」「身体感覚型」の3つに分類し、紹介しています。 それでは、優位感覚が異なる人に対して教える時、どのように工夫したらよいのでしょうか? 人は、自分の優位感覚に基づいた指導方法で、指導します。 「視覚型」の人は、「視覚優位」な指導をする 「聴覚型」の人は、「聴覚優位」な指導をする 「身体感覚型」の人は、「体感覚優位」な指導をする しかし、必ずしも相手が自分と同じ

          「視覚型」の特徴を活かす!「視覚型」を育成するテクニック

          「聴覚型」の特徴を活かす!「聴覚型」を育成するテクニック

          人の優位感覚は、それぞれ異なります。 このサイトではNLPの考え方に基づき、人の優位感覚を「視覚型」「聴覚型」「身体感覚型」の3つに分類し、紹介しています。 それでは、優位感覚が異なる人に対して教える時、どのように工夫したらよいのでしょうか? 人は、自分の優位感覚に基づいた指導方法で、指導します。 「視覚型」の人は、「視覚優位」な指導をする 「聴覚型」の人は、「聴覚優位」な指導をする 「身体感覚型」の人は、「体感覚優位」な指導をする しかし、必ずしも相手が自分と同じ

          「聴覚型」の特徴を活かす!「聴覚型」を育成するテクニック

          優位感覚(視覚型・聴覚型・身体感覚型)を見分ける一覧表

          人によって、「覚える」「思い出す」「集中する」などの行動をする時の優位な感覚は異なります。 教育をする場面でこの優位感覚の考え方を活用すれば、自分の教え方の癖、相手の勉強する方法を捉えることができます。 「メモを取らない人は、聴覚型の可能性がある」という記事を以前にも書きましたが、「自分は何型なんだろう?」「こういう特徴がある人は、何型ですか?」という質問をSNS上でたくさんいただきました。 今回は、特徴から捉える優位感覚の見分け方についてざっくりまとめました。 視線や

          優位感覚(視覚型・聴覚型・身体感覚型)を見分ける一覧表

          プリセプターと新人看護師が「合わない理由」は優位感覚の違い

          この記事は、看護師としてプリセプターの役割を担い、新人教育に携わっている方に対して書いております。 皆さんは、新人看護師の時に「私とプリセプター、性格が合わないなぁ」と感じた経験はありませんか? もしくは、今まさにプリセプター業務をしている中で、「新人看護師とプリセプターの私、性格が合わないなあ」とか「ちゃんと教えているのに、しっくり来ていない気がする」と思うことってありませんか? その原因はずばり、優位感覚の違いにあります。 私(プリセプター)が学びやすい方法が、必

          プリセプターと新人看護師が「合わない理由」は優位感覚の違い

          新人看護師のレディネスを理解することが教育で大事な理由

          「新人看護師を理解して教育しましょう」 「レディネスに合わせて教育しましょう」 看護師育成の教育について、このような文言を聞いた方は多いと思います。 私も新人教育担当になった時の研修で、「レディネスに合わせて」という言葉を何回も聞かされました。 でもレディネスに合わせるって、実際どうしたらいいのかわからないですよね? そもそも、何故相手に合わせて教育を変えなければならないのか、その根本を私たちは教わってきませんでした。 相手に合わせた教育方法を選択するには、まず対象を

          新人看護師のレディネスを理解することが教育で大事な理由

          看護師の教育について考えるということ

          私はSNS上で「看護師育成を考える看護師」という名前で活動しています。 以前は違う名前だったのですが、あえてこの時代に「看護師の教育や育成」について、SNSで発信しているのかと言うことを、ここに書き記します。 私はプリセプターを任された3年目を含め、看護師教育に10年以上携わってきました。 プリセプターを任されていた最初のうちは「教育っていうものは経験していけば、おのずと分かるものなのだろう」と思って試行錯誤しながら教育に携わってきました。現在ではプリセプターを教える立

          看護師の教育について考えるということ

          「看護観」について考えてみた

          一時期、私のTwitter界隈で「なんで看護観をレポートに書かなければならないのか?看護観って何?」という話が話題でした。 そもそも「看護観」って何なのでしょうか? 看護観という物を考える前に、他の職業でも同じような「〇〇観」という物があるのか調べてみると、学校教諭の「私の教育観」というwebページを見つけました。 他の職業でもあるんですね。 そもそも看護観とは何か、定義してみた一番身近な〇〇観と言えば、「人生観」ではないかと思います。 web上で人生観を調べると、

          「看護観」について考えてみた

          「メモを取らない新人」は何故メモらないのか?考えられる3つのパターン

          教育において、対象理解はとても重要です。 相手を知ることで、教育のアプローチ方法を相手に合わせて変化させることができます。 今回は「何故、今どきの新人はメモを取らないのか」について掘り下げましょう。 あなたの周りにも、こんな新人いませんか? ・オリエンテーションの時にメモを取らない ・何度教えても「聞いていない」と嘘(?)をつく ・メモを取る癖がない新人は、ノートも整理してこない 私の身近にもいる、あるあるな事例です。 しかしこの「メモを取らない新人」問題は、私達の

          「メモを取らない新人」は何故メモらないのか?考えられる3つのパターン