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優位感覚(視覚型・聴覚型・身体感覚型)を見分ける一覧表

人によって、「覚える」「思い出す」「集中する」などの行動をする時の優位な感覚は異なります。

教育をする場面でこの優位感覚の考え方を活用すれば、自分の教え方の癖、相手の勉強する方法を捉えることができます。

「メモを取らない人は、聴覚型の可能性がある」という記事を以前にも書きましたが、「自分は何型なんだろう?」「こういう特徴がある人は、何型ですか?」という質問をSNS上でたくさんいただきました。

今回は、特徴から捉える優位感覚の見分け方についてざっくりまとめました。
視線や話し方などの特徴から、何型なのかを見分けることができます。

この記事を読めば、自分は何型なのか、教育対象が何型なのかが大づかみできます。

もしこの記事を読んでも何型か迷う方は、さらに詳しく紹介した3つの型別の記事を紹介していますので、安心してください。

何故教育でこの優位感覚を捉えると良いのかについては別記事でまとめてあります。自分が何型かわかったら、ぜひ一緒に読んで見てくださいね。

視覚型・聴覚型・身体感覚型を見分ける一覧表

優位感覚がざっくりわかる一覧表はこちらです。

優位感覚表

項目別に解説していきます。

思考中の視線

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優位感覚によって、思考している時の視線の方向が違います。

「視覚型」…空(くう)を仰ぐように、上を見て思考します。
「聴覚型」…思考している間、目線が左右に揺れます。
「身体感覚型」…感覚を思い出すように、下を向いて思考します。


視線は目に見えて判断しやすいので、わかりやすいですね。

言葉の選び方

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優位感覚によって、話しに出てくる言葉の使い方に違いがあります。

「視覚型」…イメージ先行型「〇のようなイメージ」「〇に注目して」「〇に見えた」「ビジョン」「見通しがよい」「明るい、暗い」
「聴覚型」…音声先行型「よく耳にする」「テンポよく」「聞こえる」「言う」「話した」「騒がしい」「うるさい」「シーンとした」
「身体感覚型」…感覚先行型「感じた」「触れた」「感じた」「緊張した」「圧迫感がある」「プレッシャー」「しっくりこない」

同じ場面の感想でも、優位感覚によって表現の仕方が微妙に変わってきます。
口癖のようなものでも、判断できるかもしれませんね。

手の使い方

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話している時、思考している時の手の使い方も違いがあります。

「視覚型」…手を動かします。イメージしているものを手で形にしているような感じです。
「聴覚型」…あまり動かしません。頭の中の音を言葉で表現できるので、手はあまり動かしません。
「身体感覚型」…すごく手を動かします。自分が触った、体感した感覚を、手を使って表現するような感じです。
手をあまり動かさない人は、「聴覚型」とすぐにわかります。

手を動かす人は、目線も一緒に観察すると「視覚型」「身体感覚型」のどちらかがわかると思います。

ノートの取り方

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ノートやメモの取り方で、優位感覚がわかります。

「視覚型」…綺麗にノートをまとめます。メモもしっかりと取ります。逆にメモを取る時間が与えられずに話が進んでしまうと、理解できなくなります。自分で清書したノートを見返すことで、記憶することができます。
「聴覚型」…基本的にメモは取りません。自分が大事だと思ったことは、話を聞き終わった後にメモすることはありますが、綺麗に清書して見返すことはあまりありません。「誰がどんな話をしていたか」を、文章として記憶します。話の途中でメモを取ると、思考が寸断されます。
「身体感覚型」…メモは取りますが、清書はあくまでも要点だけ、自分が大事だと思うことをざっくりとまとめます。その時に感じた感覚(感動、衝撃、悲嘆、など)が大事なので、後からメモを見返すと何故メモしたのかわからないことが多いです。


「覚える・思い出す」行為に直結するのがこのメモ・ノートの取り方です。
「メモを取る人・取らない人」「清書する人・しない人」様々ですが、優位感覚の特徴が表れている証拠かなと思います。

覚え方

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ノートの取り方にもつながりますが、記憶する方法が優位感覚によって違います。

「視覚型」…綺麗に清書し、繰り返し見ることで覚えられます。人によっては、参考書レベルのノートを作ります。
「聴覚型」…何度も繰り返し言葉に出すことで覚えます。
「身体感覚型」…何度も書いて覚えます。体感することで体に染みつかせます。経験できることは、経験を繰り返すことで覚えられます。


記憶術などで紹介されているものがしっくりこなかった経験がある人もいると思いますが、優位感覚が違えば覚え方も違うので、当たり前ですね。

まとめ

最後にもう一度、それぞれの特徴を紹介します。

優位感覚表

この特徴の一覧表を見ても型を絞り切れない方は、3つの型それぞれの特徴をさらに詳しくまとめた記事ありますので、そちらをご覧ください。

※このnoteは、サイト「看護師指導の基本となるもの」に掲載されている記事から引用したものです。

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