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お姉ちゃんなんだからと言われ続けたことで

小さい頃の記憶は、普段私たちの意識にでてこないことが多い・・・忘れているという状態です

一か月前にヒプノセラピーを受けたクライアントTさんから再度、セラピーの依頼がありました

前回は、興味本位から受けてくださったのですが、今回は解決して欲しい問題が・・・「人と接するのが怖くて、それを少しでも楽にしたい」ということ

最初はコーチングでスタート、「怖い」「楽にしたい」という言葉がTさんにとってどんな意味なのかをまずは聞いていきました。
「周りの状況を考えて自分の意見を出せない自分が疲れる」というところで、ヒプノセラピーへと繋げていきました。

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家族に置いて行かれた寂しさの中で

ヒプノで誘導をスタートすると、Tさんは一気に6歳まで戻りました。
一人、暗いお部屋でお絵かきをしている自分を思い出し、家族に置いて行かれたという想いが募り寂しさを強く感じています。
あまりにその強さがでたので、いったん、そこの場を離れ、楽しい過去の記憶へと戻ってもらいました。

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お父さんと海で遊ぶ楽しい想いで

家族で夏休みを海で過ごして楽しそうにしているTさん5歳が出てきました。小さな弟とお母さんと砂で遊んでいるけど波が怖くて泣いている弟、自分はお父さんと海で遊んでいると話してくれます。いつもは忙しいお父さんだからこうして二人で遊んでいるのがとても楽しいと。

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お母さんに自分の気持ちを素直に言ってみる

そこで思い切り楽しい気持を味わってもらってから、再度、過去へと言っても今度出てきたのは7歳のTさん

目の前にはお母さんがいて温かい気持ちを感じているTさん。その状態で、5歳の時に置いてけぼりになった時の寂しさをお母さんに話してもらいます。

Tさん「何で傍にいてくれなかった?一人で置いてけぼりになるのならきちんと話して欲しかった」でもお母さんは、この時「お姉ちゃんだからお留守番できると思った」と言いました。

ここで役柄交代

Tさんのお母さんにでてきてもらいます
「弟ができて、自分がお姉ちゃんだということをとても喜んでいたから、お姉ちゃんだからお留守番できると言えば理解するかと思っていた」と話すお母さん。

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潜在意識に残る経験

娘を思うお母さんと、お母さんを思う娘のそれぞれの気持ちの行き違いがありました。
Tさんの潜在意識の中では、この経験がしっかりと残っていたのです。
ここで二人にしっかりと話し合うことをTさんにはイメージをしてもらい、お母さんに抱きしめてもらう温かさを感じてもらいます。

過去に戻ること

ヒプノセラピーはこのように潜在意識にアクセスをして過去の記憶に戻っていきます。このケースのように気持ちの交換ができていないケースは、つらい過去の記憶として残っています。この記憶に戻ることがすべての解決策ではないと私は思っています。

でも、その過去があるから今の自分があるということに気づいて欲しいと私は思っています。過去があるから今がある

今こうして呼吸をしている自分がいる

Tさんからは、セッションが終わって優しいご感想をいただきました。

セッションが終わって、自分の気持ちや考えを言っても良いと思えるようになったこと。
母親からは、私のことはどうだって良いんだと思っていたし、(実際、酷いことも言われたし、されていたから)要らない子なんだと思っていたけど、口に出して言わないだけで私のことをちゃんと想っていてくれたことに気づけたこと。

麻美さんと話していると、不思議な気持ちになるの。直接会ったことは無いのに、家族から麻美さんのことは聴いていたけど、前から知っていたようなどこか懐かしい、そう、例えるなら、お気に入りの毛布に包まれているあったかくて、ホッとする気持ち。(例えが下手くそでごめんなさい!)
だからかな。凄く話しやすいし、前回のヒプノセラピーの時も思ったけど、話終わった後、心があったかくて幸せな気持ちになる。あー私は一人じゃないな〜って。

お母さんから言われた「お姉ちゃんだから」と言う言葉に、私が何でも言うことを我慢すれば良いんだと思ってしまったTさん、頑張ってきた自分をいっぱいハグして欲しいと思いました。

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