捨てられない思い出〜なつかしいタイプの着せかえ人形〜
長女の部屋の箱から、懐かしい着せかえ人形が出てきました。
自作の着せかえ人形です。
今は素敵なおもちゃが揃いますが、自分が小さい頃は紙製の着せかえ人形は割と主流でした。
それはちょうどメモ帳のような様式で、一番最初のページに型抜きできる厚紙の人形が綴られています。
後のページには、人形の肩に引っ掛けられる出っ張りがついたワンピースや、腰に巻きつけられる出っ張りがついたスカートなどが続きます。
少女向け雑誌の付録でもよく見かけた様式で、結構楽しんだ思い出があります。
この自作の着せかえ人形は、その思い出のイメージで作りました。
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次女の出産で入院した際、お見舞いに来てくれる長女に贈りたくて、病室にあるお菓子の空き箱や雑誌で作りました。
妊娠中に度々入院が必要で、長女に寂しい思いをさせた気がしていたのも要因です。
手元にあった筆記用具はサインペンと2色ボールペンのみだったので、ちょっと地味な出来上がりです。
数年前の大掃除で発見した際、さすがに衣類が古くて、なんとなく追加してみました。
その頃は次女がまだ小さかったので、追加した衣類を次女が着せて遊びました。
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衣類を追加した年の後も、長女が捨てずに取っていたようです。
捨てられない思い出って、ありますね。
長女と同じ思い出を持っていることが、とても価値あることのように感じます。
なんてことない紙製の人形ですが、年の瀬に少し、あの頃のあたたかい気持ちが蘇りました。