櫻井 泰斗 Taito Sakurai

外資系ITのマーケティング屋。戦略立案、メディアプランニング、消費者インサイトあたりで…

櫻井 泰斗 Taito Sakurai

外資系ITのマーケティング屋。戦略立案、メディアプランニング、消費者インサイトあたりで食ってます。B2CもB2Bもいける。Twitterは @SakuraiTaito

最近の記事

東京オリンピックを終えて、いちマーケターが感じた「不可逆な変化」

東京オリンピックの閉会式を横で流しながらこの文章を書いている。過去最多のメダルを獲得した地元開催の夏季オリンピックは閉幕を迎え、同時に日本でもデルタ株という新型コロナウイルスの変異種が猛威を奮っているタイミングだ。 以前、SNS企業に勤めていた立場のいちマーケターとしてこのオリンピックを眺めたとき、これからのマーケティングで頭に入れておかなければいけないことが明確になったという感想を持った。生活環境の変化、DX、購買行動、コロナ禍は破壊と創造のスピードを数十倍で進めていると

    • なぜマーケターは、スライド1枚に1時間をかけるべきなのか #視線を操るスライド術

      こちらのnoteを見ていただきありがとうございます。 まずは、こちらのスライドを見てください。 皆さんはどこに目が行きましたか? 実は右側には大事なことが描かれていますが、どのくらいの人がそこに注目したでしょうか。 実はこのスライドには、以下の3点を踏まえて、読者の視線を操るような仕掛けを入れています。 ・横向きのスライドでは、左から右に視線を移動させて読むクセがある。 ・そのスライドに人間の顔が映っていると、人はその表情に視線を奪われる。 ・赤い色の文字は、黒い文字よ

      • グローバル企業におけるコンピテンシー評価ってマジ無理ゲーという話

        グローバル企業において上司が外国人だったりすると本当に難しいよねという話をしようと思う。 当時、自分の上司はインド人、そのインド人の上司はイギリス人、そのイギリス人の上司はアメリカ人、という状況だった。この時点でなんかもう分けわからない組織だけれど外資系企業ではよくあることだ。 ある日、自分は他部署から、無理を承知とも思われるようなリクエストを受けた。 このリクエストには無理な点がいくつかあって、 ・追加リクエストのボリュームが多い。その四半期に入っていたオーダーは10

        • 「おかしい」と思ったことについて、声を上げなかったという罪があるよねというお話

          名前はここでは伏せるが、とある人が、職場で上司・先輩が体調悪くても薬飲みながらでもがんばってるアピールをしているらしく、「早めに上がりたい」と言えない空気があり、辛い、とこぼしていた。 職場で、まわりの空気を読んで、ダラダラと仕事をするふりをすることがあると思うんだけれど、自分は少なくとも新卒の会社で周りと同じくらいのタイミングまで帰宅せずに仕事をしていたんだけれど、それってどうなの、という話を問題提起したい。 自分の中での結論から言うと、そいつも、同罪だ。 まわりの空

        東京オリンピックを終えて、いちマーケターが感じた「不可逆な変化」