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仕事という言い訳をつくる

3月中旬からリモートワークをしていたけど、6月に入って撮影の仕事で少しずつ外に出るようになった。今のところ、週に1、2回都内に出て、あとの日はリモートワークという毎日。

リモートワークにやっと慣れてリズムができた頃(6月)に、「リモート+現場」ミックスがスタートし、子どもたちも午前中だけ学校が始まったりして、ちょっとペースが乱れてしまった。

今はまた「リモート+現場」ミックスワークに少しずつ慣れてきて、ペースを取り戻している。

フリーランスなのでこれまでずっと基本的にリモートワークをしていたし、出張先のアフリカやいろんな地域でパソコンひとつで仕事することには慣れているつもりだったけど、それでも、ここ数ヶ月はけっこう過酷だったかもしれない。

人との出会いが仕事の大きなモチベーションだったことにも気づいた。

そして、移動すること=旅が好きで、今の仕事があるのだということにも。

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2019年11月、アリゾナの夕暮れ時、フクロウの羽音とコヨーテの遠吠えが聞こえる大地で、地平線にじっくり沈む太陽と、そのあとの空の色をずっと見ていた。

仕事、というのは言い訳で、わたしはただいつまでも旅をしていたいだけなのかもしれない。いい加減大人にならなきゃと思う反面、大人だから自分の心が本当に欲することを仕事にしてもいいのだとも思っている。きっと、人生はあっというまだから。これはアフリカで学んだことかもしれない。

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話は変わって、この数ヶ月で「日常的に書く」ということに慣れてきた。

本の原稿も今までいちいち戸惑いながら書いていたけど、最近やっと楽しみながら、手応えを感じながら、書くことができるようになった。今さらすぎて、編集のKさんには本当に申し訳なく思っています…。でも、いいもの作りますので!

息子が宿題にとりかかる前に「あと10分したらやる」と言って先延ばしにしている姿を見て、自分を見ているようで日々反省。遺伝なのか、わたしの背中を見てしまったのか、いや、息子の性格かもしれないから仕方ないか。

ここ数ヶ月の、思うように外に出られない期間のおかげで、自分と少しだけ向き合えたような気がする。今までは「ここではないどこか」でしか向き合うことができなかったから、そういう意味では貴重な時間だ。

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その結果、新しくやってみたいことが自分の中にふつふつと沸いてきた。せっかくだから、それを大事に育ててみたいと思う。

「できそうなこと」より「やりたいこと」を優先させる。これは、だいぶ前に自分で決めたこと。いい大人だからそれだけを貫くのは難しいけれど、細くても一本の筋を通して、実行したい。そのためには仕事という言い訳もつくらないと。

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今日の写真はすべて、2019年にアリゾナで撮影したもの。アフリカ以外でとても愛着がある土地のひとつになった。いくつになってもそんな土地に出会えるんだなあ。

コロナがなかったら今ごろアリゾナにいたかもしれない。

でも、今ここにいる意味があるのだと信じて。

そしていつかもっといい状態でアリゾナに戻りたい。

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