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短歌

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厨二臭い短歌を製造中!少しでも読んでいってもらえたら嬉しいです...
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2024年3月の記事一覧

短歌☦︎︎ 28

季節感などない

薔薇薔薇に 砕けた造花 愛を受け 生花と成るを 知る由もなく

花霞 人の世重ね 憂うのは 幕が閉じゆく 泡沫の春

雪うさぎ 春が立つ日の 光浴び 溶けてもここは まだ温かい

錆び廃れ なおも木馬は 回ってる 訪れる死の 意識もせずに

清らかな 彼女の背負う 原罪は 何だというの 神などいない

情愛に 入る亀裂は 致命傷 形なき故 二度と治らず

からころり ラムネ小瓶の

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短歌☦︎︎ 27

久しぶりにつくった

正しさの 道を外れた 僕達は 懲りることなく 正解探し

音もなく 散った桜へ 馳せるのは 沙汰なく絶えた あの日のあの子

「変わる」こと 世は喜ぶが 目を向けて 変わらぬものが ある尊さへ

噛み合った はずの歯車 劣化して 金切り声を上げ壊れゆく

今はもう 輝くだけの 過ぎし日々 心に描く 御伽の話

アカウント 消す行為には 片割れの 自分を殺す 感覚過り

いるの

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短歌☦︎︎ 26

なんでもアリすぎる

とりとめの ないノスタルジーの 風が吹く 京の血筋が 今も流れる

晴天に 海へと響く 踏切の 音が奪った 僕達の夏

苦しみも 悩みもぜんぶ 文字として 書き記したら 文学となる

君のこと 幸せになど できないや 取り消させてね 告白さえも

何度でも 君の名前を 呼ぶからさ そうしてずっと 笑っていてね

赤い糸 小指絡めて 約束と 結んでたのは 私じゃなくて

昼の日

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