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岐阜旅日記 - 後編 -

ものすごく太い大根を2本、土から引っこ抜いて「持ってくか?」となっちゃんに手渡した。
それが、さのパパとの出会い。

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笑顔が優しくて、物腰が柔らかくて空気が明るい、かっこいいお父さん。
とっても綺麗で、お父さんと同じく優しく笑うお母さん。
そんな素敵なおふたりに、岐阜旅で出会った。

岐阜へオットくんと共に移住したなっちゃんが、家庭菜園をやりたいと相談して、間に入って繋いでくれた優しい人なんだよと、会う前から聞いていた。

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いろいろあってタマネギの苗を突然植える話になり(強引にはしょります)、まだ手付かずの借りた畑を、急遽明日耕してくれるというパパさん。ちなみになっちゃんとはメル友らしい。

翌日、約束の10時にさのパパが真っ赤なトラクターと共に現れた。
道路をダダダダと颯爽と走っている。すごい、赤いトラクターが青空に映える。

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トラクターを自由自在に操り、耕してくれている間に、堆肥を大量に軽トラに積んで分けてくれる人が現れたり、「こっちの方がいいよ」とクワとかいろんな道具を持ってきて登場する人がいたり、タマネギの苗がまだ売っているか確認してきてくれたり。
農家のプロ同士が「マルチはどうするか」とか、なっちゃんの畑について真剣に話し合っている。なんなの、この状況。
当のなっちゃんは(マルチ‥?)とハテナだらけなのがバレバレだ。

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さのパパと2人きりになった時、
みんなすごいですね、ものすごい優しい。
と私が伝えると
「なっちゃんの人徳。みんな、あの子の近くに居たくなるの。」
と、シンプルに答えた。

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わかるなぁ。
そばに居たくなる。そんな魅力が、彼女にはある。
やりたいことにまっすぐに目を輝かせ、体を動かし、よく笑い、そして堂々と人を頼る。
自分の思いを大切にしているから、人の思いも大切に応援する。
でもそんな重さは感じない、心と行動の身軽さが、またみんなを明るく照らす。
だから、人はそこに集まりたくなる。

そんな彼女と出会ってまだ2週間だというさのパパが、彼女の良さを大切にしてくれているのもダブルで嬉しい。素敵と素敵が出会ったら、わかり合うのが早いんだね。

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トマト農家バイトのお昼休憩に顔出してくれたオットくん(この表現がなんだかもう。)と、さのパパも一緒に、畑でお弁当を食べた。さのパパは海苔弁大盛りだ。
クイズを出してみんなでゲラゲラ笑って、午後はタマネギの苗を200本、教わりながら植えた。

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よく遊んで、遊び疲れ、人んちだというのにグースカ昼寝して、夕飯を一緒に作り(私は切っただけ)、名残惜しくも元気をフル充電して、バスでも爆睡して新宿へと帰った。

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「早く週末こないかな」
「明日も起きるのか‥」

毎日充実していたけど、心が苦しくなることもあって、週末を待つように平日を過ごしてた。

そんな人生を望んでいるのか、体調を崩しながらいつも考えていて、「朝起きることにワクワクする人生にする」と決めた。
今は、心がどうしたいと思っているのか、いろんなことにチャレンジしながら、声を聞く期間にしている。

一度の人生だから。
起きていない何かを気にして、不安の先取り名人にならないで、気持ちにフタをする言い訳探しばっかりしないで。

「自分」をたのしんで生きようと、また思う岐阜旅、柿旅、玉ねぎ旅でした。

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↑なっちゃんも描いてくれたよ♡

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