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ふるさと


#ふるさとを語ろう #岩手

タグがあったので拝借して語ってみようと思う。
私の故郷は岩手県だ。当時、父の仕事の関係で両親と兄は関東に住んでいたが、両親の故郷である岩手で母が里帰り出産をし、私は生まれた。その後、2歳から父の地元で暮らし始め、半年前にご縁があって1000㎞以上離れた今の土地に引っ越して来るまではずっと岩手で暮らしていた。

始めに宣言しておくと、私は岩手が本当に大好きで愛している。
岩手を離れる事にはなったが、それがなければ死ぬまで岩手県内で暮らしていただろうと思う。
日本で二番目に広い岩手県は県央部、県北部、県南部、沿岸部、それぞれ地域によって特色も名産も違う。私は内陸の出身で山と田畑に囲まれ、親戚や近所では時々主に野菜や山菜を譲ったりいただいたりしながら生きてきたが、それも沿岸部だと海産物に変わるのかなと想像する。
私の好きな「食」の話をすると、県庁所在地のある盛岡では盛岡冷麺、じゃじゃ麺、わんこそばが「盛岡三大麺」と呼ばれていたり、昨年の中華麺の購入量が全国一位など麺文化が盛んである。他にも小麦の団子を串に刺し、甘めの味噌をつけて焼いた「串餅」や全国的にはすいとんと呼ばれる「ひっつみ」など、小麦文化の文化もある。沿岸部に場所を移すと、主にうにや昆布、あわび、ほやなど海産物が名産となる。私はこういった岩手の食が大好きだ。
他に岩手の好きなところを挙げるとまずは「自然」。春から秋にかけては桜などの花々や木々の紅葉が景色に彩りを与える。冬はすべての景色がすっぽりと白い雪で覆われる。そんな豊かな自然とその移ろいが岩手の魅力の一つだ。そして、私が岩手の自然の中でも特に大好きなのが岩手山だ。山好きで日本百名山を登り切った父とは違い私は見る専門だが、雄々しい岩手山の姿を見るとありがたい気持ちになって拝みたくなり、実際に拝んだりもする。雪をかぶった姿も、雪が溶けて青くそびえる姿も、盛岡市内から見られる盛岡の街並みとともに映る姿もとても美しい。
岩手の「方言」も好きだ。岩手の訛りは語尾だけではなく、全体的なイントネーションに訛りがあり、その全体に濁点が付いているいわゆるズーズー弁である。言葉単体の方言としては”冷たい”を意味する「しゃっこい」や”可愛い”を意味する「めんこい」などがある。今でも岩手の家族や友人、知人と会話した後など時々猛烈に訛る時がある。私はそんな自分も好きだし、岩手県民の訛りも大好きだ。特におじいちゃんおばあちゃんの訛りを聞くと「私の故郷は岩手なんだ」と実感したり猛烈に懐かしくなる。

そんな岩手大好きな私も岩手から1000㎞以上離れた土地に住んでいると、日々の日常や旅費の関係もあり、今はなかなか定期的に帰る事が難しい。それでもオンラインショップで岩手の物を買えたり、LINEやビデオ通話、SNSなど様々な形で岩手に暮らす人々とコミュニケーションを取ったり情報が知れる今のインターネット社会がありがたい。他にもスーパーや東北フェアで岩手の物を見ると嬉しくなって喜んで買っている。私を含め、地元を愛していても進学や就職、転勤、恋愛や結婚など様々な事情で地元を離れて生活する人も少なくないと思う。引っ越しで地元を離れて分かった事は「その土地が好き」と「その土地で暮らす」は必ずしもイコールではないという事だ。
出来る形にはなるが、これからも遠く離れた地から地元・岩手とそこに住む人々を応援し、愛していきたい。

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