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コロナと、人が大切にするものと・・・

少し前になりましたが、20日にルッテ首相の会見があり、今月28日より段階的にコロナに対する措置を緩和していく、という方向性が出されました。

社会活動再開に向けた第一弾として、具体的には28日から・・・
・夜間外出禁止令の撤廃
・予約なしでの店舗における買い物が許可される
・テラス席に限り、正午から午後6時までの営業が可能となる
・高等教育機関において、週1回程度、対面での授業が許可される

と、まだまだ気は抜けませんが、明るい兆しが見える発表が!!!
お店は予約なしで入れないなど、驚くほど厳しい規則が課されている割に、街なかでマスクをしている人は稀で、スーパーに入る直前になって慌ててマスクをつける、といったのがオランダの現状なので、果たして今回の緩和策はどちらの方向へ向かうのか、なんとも予測し難いですが、好転することを祈っています。

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【流石オランダ感満載のチーズ屋さん@マーケット】

オランダに来る前に滞在していたスペインは、他のEUの国に比べて、何かと楽観的(怠け者)とステレオタイプを持たれがちですが、意外と今回のコロナに関しては、初期の感染状況が酷かったために実施された、欧州最強レベルのロックダウン(家から一歩も出てはいけない)というのが国民の「トラウマ」になっているようで、基本外ではマスクをするというのは当たり前だったので、オランダに来て誰もマスクをしていないのを見たときは、ある意味「カルチャーショック」でした。

1月に夜間外出禁止令が出されたとき、第二次世界大戦以来だとのことで、権利が侵害されている、と抗議デモが起こったように、権利や意見を主張することに重きを置く国だな、と感じます。それは、他者の権利も尊重するから自分の権利も尊重してくれ、という相互不可侵の柱状社会にもつながる気がします。

基本リベラルでオープンで、とことん話し合いをして妥協点を見つけて協力する、そんな「ポルダーモデル」のオランダ。でも、長引くコロナに対する我慢は「そろそろ限界なんだろうな」ともなんとなく伝わってきます。

本当に、ヨーロッパという一つの地域の中で、国も変われば打ち出す政策(その判断基準)も国民性も変わり、国や国民が何を大事にするかも全く違うんだなと、興味深く思うとともに"one size fits all"ともよく揶揄されてしまう、EU統一の基準を設けることの難しさも感じます。

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【お花屋さん・ラックはもちろんすべてチューリップ@マーケット】

でも、オランダに来て嬉しかった「人々が大事にすること」のうちの一つに「お花」が挙げられます。

まさに今は国花でもある「チューリップ」の最盛期ですが、チューリップに限らず、年中きれいなお花が普通のスーパーや、駅のキオスク、ガソリンスタンドなど、至るところでお手頃な価格で手に入ります。そして老若男女問わず、普通にお花を買っていく。

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【いつでもどこにでもあるアルバートハイン(ah)の店頭だってこんな感じ】

スペイン・ビルバオでも、週1回のフラワーズマーケットに人々が長蛇の列を作るほどで、私も間借りさせてもらっていた、同じくお花好きのおばあちゃんに花瓶を借りながらお花を飾っていましたが、オランダでは更に手軽に購入できるので、チューリップやバラ、胡蝶蘭などを買ってきて飾っています。そういえば、ビルバオに来ていたお花は”Dutch Lily(オランダのユリ)”など、オランダのお花が多かったなーと納得。

街なかの至るところで水仙やチューリップを見かけ、長い冬があけると一気にカラフルになる、というのを身を持って体験しています。そして、1日の中に四季があるとも言われる悪天候の中でも、色とりどりお花を飾ることが、オランダの人々の生活の中の大事な場所に位置づき、心を彩っているんだなぁと思いました。

先日政府主導のパイロットオープンをしていたチューリップで有名なキューケンホフ公園は、残念ながら私は機会を逃してしまったので、他のところでオランダのチューリップ畑を堪能できたらいいなぁと期待しています。

では、また次回。
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