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サンセバスチャンへの旅②(シーフード堪能編)

前回に引き続き、サンセバスチャンへの旅シリーズ第2回。今回の旅の目的である

① カンタブリア湾の海を堪能する!


② 美味しいシーフードを食べる!
③ サンセバスチャンが生んだアートの巨匠・チルダの作品を鑑賞する!

の中から今回は②美味しいシーフードを食べる!編をお届けします。

2泊3日の旅行の1日目は、美味しいシーフードを食べたくて炭火焼きで有名なゲタリア(Getaria)へ。
司馬遼太郎さんの「街道をゆく 南蛮のみち」にも登場したそうですね。
ビルバオからだと公共交通機関では、バスターミナル(Intermodal)からサンセバスチャン行きのバスのサラウツ(Zarautz)で途中下車、ローカルバスを乗り継ぐことでたどり着くことができます。
「父の日」連休と嵐のような雨の日(で、他に何もすることがない)という絶妙なコンビネーションで、どのレストランに行っても一杯だと断られてしまいました。
有名所はもちろんミシュランの星付きのエルカノ(Elkano)ですが、炭火焼きのスペース(Asador)が備え付けられたレストランが街中にあるので、どこに入ってもきっと間違いないと思います。
どうしても食べたかった魚の炭火焼き(Pescado a la Parrilla)、ゲタリアは無理でも近くのオリオ(Orio)なら食べられるのでは、と道中で仲間になったコロンビア人がリサーチ、再びバスに乗って向かったのですが、なんとそこでも断られ続けた我々。炭火の上で焼かれる魚を尻目に、近くのバルでピンチョスでお腹を埋める、という形になってしまいました。

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教訓:ゲタリア(Getaria)で炭火焼きの魚を食べたかったら、土日祝日は予約した方が安全!
たとえ稼ぎ時であっても、基本一杯になったら無理してでも新たな客を受け付けようとはしないので(ある意味その「働きたくない」感、羨ましいなとも思ったり)、「空くまで待ちます」が通用せず、今回のように入れてくれないことも・・・。
また、コロナの状況下においては、各州政府から店内・テラス毎にどの程度客を入れてよいかの割合が通達されるため、他の客との間隔を確保するためにも通常よりテーブル数が減っている、ということも理由として挙げられると思います。2021年3月現在、バスク自治州は集会を4人までに制限していることもあり、5人以上で来店した場合2人と3人で2つテーブルを使う、という形で乗り切っているので(本来の政府の意図と絶対に違う)、混んでいるときは嫌がられます。
平日や、土日祝日でも開店と同時に入ればまた違ったのかもしれませんが・・・(後でその反省が生かされます)ゲタリアはまたビルバオに戻ってきた時の宿題になりそうです!
また、基本「お一人様」という価値観がほぼないスペインのレストランでの食事では、ちょっと寂しいときもありますが、12時くらいの開店と同時に入れば、スペイン人のお昼ごはんは2時くらいからと遅いこともあってお客さんも少なく、落ち着いて食事できるかもしれません。

2日目は、フランスとの国境オンダリビア(Hondarribia)へ。普段なら簡単にフランス側へ渡ることができるのですが、コロナの状況ではもちろんその船は運休。

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パスポートいらずで人の往来が可能なEUの「シェンゲン圏」という理想は、地中海への難民の大量漂着など、何度か危機に瀕してきたと言われていますが、間違いなく今回のコロナにおける移動制限は、ヨーロッパが面した最大の危機だと感じます。
感染症のような危機に瀕した時、結局は国家という枠組みが効力を発揮してくる。理想と現実を突きつけられます。
先週の3月17日、欧州委員会(European Commission)は、EU圏での人々の往来を回復させるためにワクチンを摂取したかを記録した「ワクチンパスポート(Vaccine Passport)」を考案しているとの報道がなされましたが、国ごとにワクチンの接種の進行度も、接種対象の優先度も全く異なるという状況から、むしろ不公平さや格差を助長するだけではないか、という見解も見られています。

私自身、ヨーロッパで学生かつErasmusという国ごとの移動を前提とした身分が確保されていることから、制限されているとは言っても日本からヨーロッパ、そしてヨーロッパの大学間であれば移動が許されていることから、自分の置かれたある意味特権的な立場のようなものを感じています。常々有り難いな、と感じるとともに、この与えられた機会でしっかり学ばなければ、とも思っています。

さて、少し真面目になりましたがオンダリビアではANAの機内誌「翼の王国」で世界一の魚のスープと特集され、日本人には有名な「La Hermandad de Pescadores」へ。

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魚介スープは半人前も頼めたので、それと今回の旅で食べてみたかった石平目(Rodaballo)を。

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スープはもちろん大満足。石平目もとても美味しかったのですが、求めていた炭火焼きのシンプルでワイルドな感じのものとちょっと違う・・・とはいえ、ようやく食べられた「魚料理」、堪能してきました。
ちなみに、ここは一緒に旅していたコロンビア人が当日に予約してくれましたが、土曜祝日は予約はあった方がよさそうです。

オンダリビアはサンセバスチャンからバスで30分程度。バスク地方ならではの家屋や、フランスとの国境から要塞都市であった名残があり、サンセバスチャンからの日帰り旅行としてはおすすめです!

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3日目
最終日。どうしてもバスク名物の炭火焼きの魚が食べたくて、調べて見つけたサンセバスチャン市内のレストランに行って直談判、念願の美味しい炭火焼きのメルルーサを食べることができました。
すでに書いたとおり、この国は一人でご飯食べるというのはなかなか珍しいことのようで、魚などは大きいものをシェアというのが前提なので、今回はレストランの開店と同時に行って、お店の人に1人前で食べられるものを用意してもらえないか、交渉してきました。

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行ったのは、クルサール会議場の近くでTake Outもやってる「Asador Aldanondo(https://www.asadoraldanondo.com/)」
バスクの人は最初とっつきにくいのですが、バスク語でちょっとでも挨拶程度すると本当に喜んでくれて、親身になってくれます。
結果、メルルーサというこちらではメジャーな魚(切り身)を念願の炭火焼きで調理してもらい、食べることができました。
前菜にチャコリ(バスク特産の白ワイン)をつけて30€、学生にしては奮発しましたが、とても美味しく食べてこられました。

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限られた海外での時間。やるだけのことをやっても、全部が全部思い通りにはいかないので、何かできなかったことがあった時、私は次にまた来る時にやる「宿題」を残してきている、と考えるようにしています。
そんなわけでこれまで行った色んな国にたくさんの宿題が残っています。笑 例えば、カナダでオーロラを見る、とか。

また少しサンセバスチャンやバスク地方にも「宿題」を残しつつ、また戻ってこられる日を心待ちにしています。

そして第3回に続きます!

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