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音程、三和音と七の和音、コードネームについて


この記事では、クラシックの音楽理論における和音と、それに対応するコードネームについて述べていきます。

★三和音(トライアド) 4種類
①長三和音(メジャー・トライアド)
②短三和音(マイナー・トライアド)
③減三和音(ディミニッシュ・トライアド)
④増三和音(オーグメント・トライアド)

★七の和音4+3種類


和音の話に入る前提知識として、音程について確認しましょう。
(手元に、24種類の音階が記されたものを用意しておくと便利です。)



音程とは?

①2つの音の広がりを表す数字です。

ドとドは1度、ドとレは2度、ドとミは3度、ドとファは4度、ドとソは5度、ドとラは6度、ドとシは7度、ドと1オクターブ上のドは8度、となります。

音程 (度数)


②音程には、完全や長短・増減などの種類があります。


音程 (完全長短)



上の図のとおり、長4度や完全3度といった音程は存在しません。

《完全音程》1度、4度、5度、8度

《長短の音程》2度、3度、6度、7度



長音程は長音階上、短音程は自然短音階上に存在している音となります。

2度の場合は、全音(1つ飛ばし)が長2度で、半音(すぐ隣)が短2度です。



この完全音程、長短音程から、
さらに半音広がると増音程、半音狭まると減音程になります。

白鍵でできる組み合わせは、
・ファとシの増4度
・シとファの減5度

だけなので、覚えておくと役立ちます。



音程 (変化チャート)



和音の学習では、特に長3度と短3度の判別をすぐにできるようにしておくと、スムーズに勉強が進みます✨



三和音の分類

①長三和音…長短 C

②短三和音…短長 Cm

③減三和音…短短 Cm(♭5)

④増三和音…長長 Caug


三和音


七の和音の分類その1

①属七の和音…長短短 C7

②長七の和音…長短長 Cmaj7

③短七の和音…短長短 Cm7

④減七の和音…短短短 Cdim

減七の和音(dim)は、全て短音程でできているので、実質3種類しかありません。クラシック・ポピュラー共に使用頻度が高く、属七に次いで重要な和音です。


七の和音


七の和音の分類その2

⑤半減七(導七)の和音…短短長 Cm7(♭5)

⑥短三長七の和音…短長長 Cmmaj7

⑦増七の和音…長長短 Cmaj7(#5)


三和音は、「長短の並び→和音名→コードネーム」の順、七の和音では逆の順番で覚えた方が速く記憶できると思います。





ハ長調の楽曲で多用されるコードは?

ハ長調の楽曲で出てきやすそうなコードについて、列挙してみました。

【三和音】

①長三和音…長短 C、F、G、D♭、D

②短三和音…短長 Dm、(Em)、Am、Cm、Fm

③増三和音…長長 

④減三和音…短短 Bm(♭5)、F♯m(♭5)

【七の和音】

①属七の和音…長短短 G7、D7

②長七の和音…長短長 Fmaj7

③短七の和音…短長短 Dm7

④減七の和音…短短短 Bdim

⑤導七の和音…短短長 Bm7(♭5)、F♯m7(♭5)


何故こういったコードが使われやすいのかというのは、和声法を勉強するとわかるようになります。

和声法についても、これから少しずつ書いていきたいと思っています♪


最後まで読んでくださり、ありがとうございます!


さくら舞





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