さくら舞 | ピアノ講師

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ヲタク系ピアノ講師が、①クラシック音楽②音楽理論③ピアノ教育に関する記事を書いています🌸/東邦音楽大学卒業後、カワイ音楽教室の講師になり7年目です。/今年の目標はkindle本を書くことです!

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24の調の話⑴~キャラの性格一覧

今回は、調の個性(キー・カラー)について書いていきます。 キー・カラーの誕生バロック時代には、歌詞が調を決定するという考え方がありました。 そこから「苦悩はト短調、喜びはヘ長調」といったように、調の個性が決定されていきました。 また当時は、調号が少ないほど、単純明快な曲想を表していました。 J.マテゾン(1681~1764) は著書『新設オーケストラ(1713)』に、各調の性格をこのように記しています。 ハ長調 かなり粗野で大胆。 ト長調 雄弁で輝くばかり。快活でま

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        2023年に入ってから、DAWを使った作曲(DTM)を勉強し始めました。 今回は、おすすめの作曲の書籍を紹介します♪ 2023年12月現在、kindle unlimited対象の本と、無料で読めるものには✨マークをつけました。 入門書…初心者もOKな本①日本一簡単なDTM作曲法 …ドレミの読み方などの楽典の内容から、コード理論、ドラムやベースなどのアレンジ法、メロディの作り方など、作曲をする上で実践的な内容が解説されています。 しかし機材、特に音源の情報は古いので、You

        • 2022年の取り組み

          2022年に取り組んだことを書きました。 ⑴仕事 ①新しい教室 …7月から、先生が10人ほど所属している個人のピアノ教室でも働き始めました。 教材に指定がないので色々なものが試せたり、レベルの高い生徒さんを教えられたりと、知見が広がって楽しかったです。 市販の教材を使ったことで、カワイの教材(サウンドツリー)の良い部分がわかったので、そのうち教材の比較の記事を書けたらと思います。 環境は様々でも「『どう教えるか』より『何を教えるか』が大事」なので、自分自身の教える

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        記事

          【フランス語の楽語】の記事に、オーケストラの項目などを補筆しました。よろしければ、下のURLからご覧になってください!🍁 https://note.com/sakura_m/n/n4819d26ba9c3

          【フランス語の楽語】の記事に、オーケストラの項目などを補筆しました。よろしければ、下のURLからご覧になってください!🍁 https://note.com/sakura_m/n/n4819d26ba9c3

          絶対音感のトレーニング法

          この記事では、絶対音感を身につけるための具体的なトレーニング方法についてまとめています。 参考文献はこちらです。 実際のエピソードが読みやすい文章で書かれているので、お子さんに絶対音感を身につけさせたい保護者の方には、ご一読を勧めます。 (kindle版だと少し安いです。) 🚩絶対音感が身につく条件まず、絶対音感が身につく条件について確認しておきましょう。 ❶6歳半までにトレーニングを開始すること 「絶対音感の臨界期は6歳頃である」という音楽心理学の研究データがありま

          絶対音感のトレーニング法

          和声法⑹〜Ⅱ7の和音

          この記事では、サブドミナント和音の一種であるⅡ7(にどしち)の和音について解説しています。 Ⅱ7は、副七の和音の中では最もよく使用される和音ですが、 和声学で勉強する場合は、属七や属九に比べるとシンプルな内容です。 参考文献はこちらです。 Ⅱ7の和音📍基本情報 Ⅱ7の和音の機能は、芸大和声においては、Ⅱ度和音と同じくS(サブドミナント)和音に分類されます。 構成音は、ハ長調(Cメイジャー)の場合『レファラド』(Dm7)、 ハ短調(Cマイナー)の場合『レファラ♭ド』(

          和声法⑹〜Ⅱ7の和音

          さくら舞のnote記事まとめ

          記事数が多くなってきたので、サイトマップを作りました! 2020年2月にnoteを始めたので、継続して2年と2ヶ月になります。 閲覧してくださっている皆様のおかげでここまで続けてこられました! 本当にありがとうございます😊 人気&おすすめの記事 ☆24調の話⑴〜キャラの性格一覧 …この記事が総ビューのおよそ3分の1を占めています…! ☆imslpの楽譜をコンビニで印刷しよう! ☆モーツァルトの弾き方⑴〜装飾音 …最近は24調の話につづいて閲覧数の多い記事です。 ☆音

          さくら舞のnote記事まとめ

          チェンバロ⑴〜楽器の特徴

          この記事では、チェンバロという楽器の特徴、音を出す仕組み、チェンバロと類似の楽器についてまとめています。 チェンバロとは?16世紀〜18世紀末のおよそ250年間、西洋で栄えた"撥弦(はつげん)"鍵盤楽器です。 撥弦とは「弦をはじく」という意味で、チェンバロはプレクトラムという部品が弦をはじくことによって、音を出す仕組みになっています。 よく「ピアノの前にはチェンバロという楽器が使われていた」という風に言われがちですが、実は共存の時代が長かったようです。 (ピアノは遅くとも

          チェンバロ⑴〜楽器の特徴

          本日3月7日は作曲家ラヴェルの誕生日です🎊

          本日3月7日は、近代フランスの作曲家、モーリス・ラヴェルの誕生日です! 1875年生まれなので、本年は147回めとなり、 3年後は生誕150周年の記念年なので、今から楽しみにしています笑 当noteには《ラヴェルの全作品を作曲年順に聴く⑴〜⑸》というシリーズ記事があるので、 今宵ぜひ聴いてみてください🌙 各記事ごとに、夜に聴くのにおすすめの1曲をご紹介します♪ ラヴェルの全作品を作曲年順に聴く⑴ 〜♪亡き王女のためのパヴァーヌ ラヴェルの全作品を作曲年順に聴く⑵ 〜

          本日3月7日は作曲家ラヴェルの誕生日です🎊

          和声法⑸〜属九の和音

          今回は属九の和音について勉強します。 この回を乗り越えると、和声Ⅰ巻(赤色の本)の内容を修了したことになります。 参考文献はこちらです。 タイトル画像は、19世紀フランスの作曲家セザール・フランクの《♪ヴァイオリンソナタイ長調》です。 冒頭から属九の和音が使われているので、和音のイメージをつかむためにも聴いてみましょう。 属九の和音属九の和音はドミナント和音の一種です。 名前のとおり、Ⅴ度和音や属七の和音の仲間で、 根音より9度上の音を追加で重ねています。 よってコー

          和声法⑸〜属九の和音

          4~6歳向けの読譜プリント

          4~6歳向けの読譜プリントを作成しました。 (おとなの方も是非!) 使い方 ステップは以下の通りです。 PDFダウンロードPDFはこちらです。 ダウンロードの際は、♡いただけると嬉しいです!笑 ちょっとずつ頑張ろう!4~6歳向けとしていますが、4歳にとってはかなり難しい内容です。 6歳ならば大体の子が(スピードに差があれど)理解できると思います。 体感なのですが、小学2~3年生になると、認知発達的に「ドレミを数えて」読むことが可能になります。 ルールがすんなりと理解で

          4~6歳向けの読譜プリント

          ショパンを全曲聴く⑴〜エチュード編

          今回はショパンの練習曲(エチュード)を全曲聴いていきましょう。 作品10と作品25でそれそれ12曲ずつ、全部で24曲あります。 ショパンのエチュード集は、近代ピアノ奏法の創造の書であり、最先端でもあり続けている曲集です。 それ以前のピアノのために作曲された曲をすべて消し去ってまうほど独創的でありつつ、 指の訓練、レガート奏法やフレージングなどの表現力の訓練など、教育面もしっかりしており、 そして演奏会用の曲としての芸術性も備えています。 ショパンエチュードを聴くときは、ぜ

          ショパンを全曲聴く⑴〜エチュード編

          自作曲をDTMしてもらいました!

          愛犬(マルプー/12歳/男の子)についての曲を作曲したら、知り合いがDTM(Vo.初音ミク)で打ちこんでくれました! 短い曲なので、ぜひご一聴ください♪笑 歌詞とコードはこちらです。 ------------------------------------ 【お家の愛犬ミルクン】 C しろくて まるい ふわふわが F G7 C 名前よぶと 駆けてくる Dm くりくり大きい 黒い目が G G7 C 玄関あけると まっている C E7 Am7 Dm ミルクン ミルクン ミ〜ルクン G7 C おうちの愛犬 ミルクン ------------------------------------ 閲覧ありがとうございます! さくら舞🌸

          自作曲をDTMしてもらいました!

          自作曲をDTMしてもらいました!

          音律⑴〜ピタゴラス音律

          この記事では、ピタゴラス音律とは何かについてわかりやすく解説しています。 数学的に、ピタゴラス音律を計算によって求めることも行なっています。 参考文献はこちらです。 そもそも音律とは?音楽を奏でるとき、どんな高さの音を使うのかというルールのことを音律と言います。 (似た用語に音階という言葉がありますが、 こちらは音律の中から、実際の楽曲に使われる音を選び出し、高さ順に並べたもののことをいいます。) 音律とは、音をデジタル化したものです。 ここでいうデジタルとは「連続

          音律⑴〜ピタゴラス音律

          音大の授業内容

          この記事では「音大って何を勉強するの?」という質問に解答しています。 まず思い浮かぶピアノや声楽などの専攻実技のほかに、 音大特有の、音楽にまつわる基礎的な必修科目と、さまざまな選択科目の授業があります。 (加えて語学と一般教養があります。) 科目は、実技系と座学系に大きく分けられます。 今回は必修科目と選択科目のうち、特に面白かった授業について、その内容と学んだことを述べていきます。 そして自明なのですが、同じ名前の科目でも大学ごと・先生ごとによってかなり内容が違い