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夜店の賑わい15分散歩

今日も冷え冷えの事務所を出て、汗ひとつかかずに帰宅した。

が、その後の体調が悪く、昼寝をするにも足がだるくてたまらなかった。

夕方、かすかに聞こえたお囃子の笛の音に外を見ると、道路の隅をぞろぞろと御輿が通っていた。もわーっと、紗がかかったような景色だ。まだまだ暑いんだろう。

神社はすぐ近くにあるのだが、地元民ではないせいか、あまり馴染めず足は向かない。なんとなく遠い世界のお祭りだ。

…と思っていたら、勤めから帰ってきた娘が、お祭りだからちょっと散歩に行こうという。夕食の準備もまだ途中だったけれど、なんとなく惹かれて外に出てみたら、暑さは和らいで風が気持ちよく吹いている。気づかなかったな。

神社には思っていたよりたくさんの夜店が出て、驚くほどたくさんの人が並んでいた。懐かしい匂いや灯り、砂利を踏む音、戻ってきた御輿と、半被姿の大勢の男性、(どこからこんなに?)という人、人、人。

何も買わず、参拝もせず(近寄れず)、暗い道をまた帰る。街灯だけの暗いところを歩くのも久しぶりだ。

たった15分の散歩でも、確実に身体の調子は良くなった。冷えすぎていたんだなぁ。猛暑からは逃げたいけれど、「自然」も手放さずにいたい。