古賀コン Goで思ったこと その1

 貴様らの問題解決は、変わらずリポストなのだな。

 思ったことを書くということは感想を書くこととは違う。
 感想の最低水準は小学生の書く感想文とする。そこにはクオリティが求められ、評価者はそれに応じてまるとかはなまるを書かねばならん。
 この記事はそうではない。
 思ったことを書くだけ。
 感想ですらない。
 だから感想が書いてあるなどと期待しないことだな。
 期待して期待を裏切られたやつの怒りとか悲しみとか知ったことではないからな!


1. 大江信「一●入魂 対 不撓不屈」

 座右の銘が『一番槍』としか思えんいつもの大江さん。殺人バット少年古賀さんが登場する。古賀さんもあれやこれやとキャラクターに使われて大変である。主人公が不撓不屈と唱え続けるが、いったいなにと戦っているんだ。不条理なことこのうえない話だ。


2. 添嶋譲「なるように、な」

 綺麗に締まっていてうらやましいなと思った。成りましたか。


3. 闇雲ねね「そこのけそこのけねねが通る」

 勢いで突っ込んできたベビーカーが自分のつま先を踏んで通り過ぎたような感じがする。もし赤ちゃん以外にも米60キログラムとか乗ってたら骨が砕けていたと思うと、勢いってのは危険である。おれをやりたければ百合を持ってこい。


4. 非常口ドット『◯◯◯◯◯◯』

 これプライマリThe Yourの銘がピンと来なくて、せっかくの掌編小説がぜんぜん楽しめなかったっていう残念な思いをした。おれの座右の銘は『俺のレベルに合わせて簡単な小説を書いてくれよ』っていう真のギバー精神である。そうだ京都に行こう、ソウルテイカー。『継続は力なり』って実に示唆的だと思う。継続は力なりは言葉。感じられれば力。それはキングゲイナー。


5. サクラクロニクル「Beginning of Iron Lilies」

 せめて5000字くらい書かないとこの話は成立しないと思うから、あと1200字くらい足りないよね。おまえ書くの遅いんだも。おまえ書くの遅いから才能がないんだも。おまえはいつもそうだ。この掌編はお前の人生そのものだ。お前はいつも失敗ばかりだ。お前はいろんなことに手を付けるが、ひとつだってやり遂げられない。誰もお前を愛さない。崩れちまった寿司の方がまだみんなに愛される。食えるからな。


6. 野田莉帆「とにかく生きろ」

私立古賀裕人文学祭応募作品集 - 第一座右の銘『とにかく生きろ』 (syosetu.com)

 シーブーン feat KMKZRの名作に目をつけるとはいいセンスをしている。なんか知らんがこれが生きるってことだよなと思った。頼まれなくても生きてやるってやつだ。欲を言えば、もっとドカドカイケメンがでてきて、よくわかんねえけど冴えない主人公を取り囲んで、第一座右の銘は『博愛』第二座右の銘は『独占』第三座右の銘は『平等』とかほざきながらハーレムを形成してもよいと思った。第四座右の銘は『死ぬまで監禁』である。


7. 我那覇キヨ「ブーメラン、飛んでいるか?」

 ブーメランって武器として使うと基本的には手元に戻ってこないということはよくよく喧伝されるが、絶対に手元に戻ってくるブーメランであるブッカー少佐お手製ブーメランを敵にぶつけたらどうなるんだろうか。おそらく搭載されている機械知性が計算中にブチ切れて敵を避けて自分の手元に超速で戻ってきて指を切断し、通り過ぎたあとにもう一度戻ってきて、あとは運動エネルギーが切れるまでこれを繰り返す。投げた人間の生死は問わない。ちなみにゲームにおけるズルってなんだ? 仕様上許可されていない外部データをぶち込んでゲームそのものをぶっ壊すことだろうか。それ以外のすべてを認めます。


8. 草野理恵子「ぜぜひひ」

 言葉の超高速ドライブと思ったが、意外とそうでもない。繰り返されるブレーキとどこかで聞いたフレーズに、いつもとはなんだか違うやわらかさと間口の広さがある。ばかうけ青のり味を投擲するとその物理的剛性によって相手の胸を貫くことが可能。歯にあおのりがついていることから、この攻撃は食べることで防がれたと思われる。ワンピースである。これでモノリスに直撃したときに流れてきた音楽がぱぱーっだったらネタ被りで大変なことになっていたところだな。でんどんでんどんでんどんでんどんでんどん……


9. 小林猫太「小林寺三十六房」

 普段は政治業者への批判だのリベリオンスピリッツだのをぶちまけながらネコのふりをしているまっきー・ザ・ハルクホーガン。今日も低空マンに心無いコメントをされながら一時間でどっかで見たことのあるような主催者慰労小説を書いている。もしかすると今回は慰労小説ではないかもしれない。相変わらずしっかりとした話の流れを気の抜けるようなオチといにしえのユーモアセンスでぶっ壊して笑わせようとする努力と手癖で構成された職人の技である。でもシャオリンの話って70年代っすよね主催者さん生まれてないんじゃないの。これを期に昔の映画についての知識を深めてくださいっていう神からのお達しですかね。きゃっ、と声をあげて踏みつぶしてしまいました。自分でもよくわかんねえとか言うな、読んでる方だってなんにもわかんねえよ!


10. こい瀬 伊音「ばいばい ばいばい」

 物語のはずなのに読んでると物語って感じはいっさいせず、淡々と自分の心の声を相手に聞かせてすぎていく。そんな感じで売買バイバイ倍々バイバイである。すでにおれは自分がなにを感じ生きるのかまったくわからなくなってる。だがひとつ思うに、すくなくとも自分の周囲の問題を第一に解決すべきであり、どこか遠くで起きている問題がなまら深刻だからと言って、そちらにばかり気を取られるのはどうなんだろうという気がしている。そんなふうに自分の問題にばかりとらわれているから、なにが書いてあるのかとか、そんなことばかり考えてしまってなにも感じ取れないのかもしれへんね。親鸞が読めないふしちょうらんしんは。(原作ではフェニックスらんしんは)


11. 夏目ジウ『筋書きのないストーリー』

 秒で嫌な予感がして分で回収されていく。そんなこともある。西城秀樹のせいにしろ。西城秀樹のせいではない。では梶原……。愛とは平和ではない。詩で書かれているこの言葉が事実、愛とは平和でないと最近感じたりしたりもする。まあうん、そうだね。


12. 日比野 心労「中学のときからのツレが地元でメイドバーを立ち上げるって言うから、友人割でサクラやってたら見事にハマった俺の話でもする?」

 こいつはバニーガーデンの仕業だな。別にそういうもんじゃないと思うけど。ちょっと寝たくらいでnoteも大げさだな。もっと激しくやってみせろよマフティー。サクラという名前を使おうとするとサクラに引っかかってその名前は使用できません勢からするとサクラ感の不足で題名通りには読めませんな。


13. じゅーり「金曜日二時間目、座右の銘の授業ののちランランラン」

 走る走るおれたちゃ海賊。時はまさに世紀末、ブラウン管がカンカンに怒りカラーバー光線が人々を襲う。もうこれわけわかんなくなってきてるからできるかぎり力強くできるだけ遠くになげようただし校庭の外に出ないようにって言った傍から場外ホームラン。困ってしまってランランラランランランラララン。人と虫は一緒には住めないんだよ。だが安心しな。すぐに楽にしてやるよ。おまえが始めた物語だが、投稿されれば未完でも終わってはいるから、それはそれでいいことにしよう。ここではすべてが許される。


14. 佐藤相平「第誤回 私立古賀裕人文学祭感想」

 真↑空↓。おれが思うに実際に手を動かしてる時間が一時間であればあんまり文句は言われないみたいだから、事前仕込みをどれだけしようがお題を見てからそこそこ仕込みをしてようがどうだっていいんじゃねえのって思いました。周到なる用意が勝利を導くとメカニックでも言っていた。せっかくだから偽装感想だけでなく偽装作品を書いてもいいぞ。その偽装作品とやらは偽装作品と定義づけられているにも関わらず普通に作品とみなされるという点に矛盾を感じるが、矛盾しててもおもしろければすべてが許される。



 一ミリも感想が書かれることなくこの記事は終了する。
 第六座右の銘は『書き逃げダイナミック』。
 さようなら、いままで若菜の莫迦めがをありがとう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?