映画『怪物』を見て、震えた。
先日、怪物を見てきました。
もちろん、映画の内容に触れた内容になっているので、まだ見ていない人は今すぐ最寄りの映画館のスケジュールをググってください。
では、この映画の感想を大きく2点、頑張って記します。
1つ目。
映画を見ながら、僕の頭は操られていた。
この映画の予告編を見た人ならわかると思いますが、子供の「かいぶつだーれだ」という声が印象的である。その影響で、ぼくがこの映画を見る目的は自然とその答えを探すことになっていた。
その思考回路でこの映画に入ると、脚本、坂元裕二さんの迷路に閉じ込められる。
理由は、序盤から、「かいぶつ」と思われる人物がちゃんと現れ、こいつなのかなーとか、いや、こいつは実はいいやつでこのいいやつっぽいのが黒幕かなーとか思考を巡らされるからだ。
僕自身、あまり展開が読みやすい映画やドラマは好みではない。次どうなるんだろう、こいつが犯人なのかなと考えながら見ていくタイプ。
案の定、その迷路にはまりつつ、この難解な迷路をこの映画はどう抜け出させてくれるのだろうと期待感を僕は持っていた。
この期待感もこの迷路の一部であるとも知らずに。
この映画を見終えて、どんな思考になるのかというと、1つの出口を目指して、迷路を攻略しようと、進んできて、いざ、出口を見つけたと思ったら、その出口は存在しなかった。という感じ。
それに気づき、悲しい気持ちになりながら、来た道を戻っていく。
圧倒的な悲壮感がありつつも、ただ、「この迷路に出口はないんだ」という事実を唯一の収穫として、少しだけ満足して帰路に着く。
家に着いたら、この迷路を作った、そして、この迷路に僕を入れてくれた脚本坂元裕二さんをはじめとする関係者全てに感謝していた。
2つ目。
6月公開なの、策士すぎる。
こんなこと考えすぎじゃないのと思うかもしれないけれど、6月以外考えられない。
6月には先に謝っておいたので言えることなんですけど、好きな月はいつですかランキングは決して上位には入ってこない。
梅雨入りで全然洗濯物乾かないし、かと思えばたまに真夏のように暑くなる日もある。これを書いている今も30度越え、、、。
そして、4月から新年度が始まり、慣れ始め、いろんな視野が広がるのが6月くらいからだと思う。特に人間関係。仲良くなる人、距離をおきたい人など、ね。
そんな6月にこの映画はずるい。
フィクション特有の簡略化が全くない、フィクション。*実話に基づいた〜と最後に流れてもおかしくない、フィクション。繊細、複雑、リアリティー。
それを生み出した俳優さんたちの演技力、監督、脚本。
この映画のレビューで「レベルが高い」とよく評されているのはこの部分のレベルだと思う。
ただ、リアリティーがないフィクションも理想的で前向きになれるので、僕は大好き。よく見る。
以上、2点でした。
これを書き終わったら、他のひとの感想を読み漁ろうと思います。
雑誌SWITCH、6月号 ’『怪物』が描くもの’ は読了しました。
ふぅ、なかなか文字にするのはタフな映画でした。
書いている途中で文字にするのはナンセンスと思ったくらいにね。
以下、めちゃめちゃ余談。
こういうのって相場がだいたい3点なんですけど、世の中、そんなに3つにまとめられていてかわいそうだなと思っていたので、素直に思った2点を書きました。3つ目書こうと思えばかけるけどね。
ひねりだした3つ目は、ありきたりか内容が薄め。だから、この3つ目を印象に残りにくい2つ目にもっていく事が多い。3点ある系noteの点別平均文字数を調べたら2つ目が一番少ないとおもってる。偏見。
櫻庭立樹
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