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家庭で出来る宿題のハードルの減らし方【息子の現在】

本日、過去わたしが息子(現在中学一年生)におこなってきたあんかけスパゲッティの辛さ緩和方法・・・元い、宿題のハードルを下げる方法をいくつか紹介させて頂きました。

これらを試せばみんなこうなっていくよ、とは全くお約束出来ませんが、それらを取り入れてきた結果現在息子がどのように取り組めているようになったのかを時系列にまとめてみたいと思います。お子さんの特性やタイプ、親子関係の状態によって結果は異なってくるかと思いますが、お子さんの負担軽減には繋がりますので過去記事ご覧頂けたらと思います。



低学年の頃

息子に発達障害がある事が分かるまで、そして分かってからも私自身息子の事を分かってあげられておらず、宿題に取り掛かるまでは荒れて、いざやり始めたら1~2時間掛かり、やる気のない態度(今思えば彼自身が障壁にぶち当たってヘルプを出していただけ)にイライラして、私だったり、息子だったりがドリルを投げる場面が本当にありました。

えぇ、私にだってそういう時代があったんですw


でも、この親子で宿題を前に泣きじゃくる時代、校長室で担任や教頭の前で大泣きして助けを求めた時代があったから
・何故この子は宿題がこんなに嫌で
・どうしてあげたら苦痛なく取り組めるのか
を考える事が出来たかな、と思います。

ここからはTwitterの先輩方や、通級指導の先生、その他著名な小児科医・児童精神科医の方々のご著書や呟き等で知識を得、そこに私の得意分野であるアイデアを生み出すが合わさって、そして何より意見と反応などの息子の協力があり色んな方法を学年が上がる毎にリメイクしながら試していきました。


中学年の頃

ここからしばらくは試行錯誤とトライアンドエラーの繰り返し
アレンジにも全く効果が出てくる様子もなく、当然
(このやり方でいいのだろうか)
(甘やかしになっているだけなのではないだろうか)
と立ち止まって悩むこともありました。

算数では格段に書く量が増え、筆算が始まり(どうしたら上下きれいに積んで書けるだろうか)と。漢字も複雑な組み合わせの新出漢字が増えて途端に覚えられる文字が減ってきたのも中学年からでした。

担任の先生とも密に相談しながら
この子に合った学び方探しをしていきたい
に全面的にご協力頂いて、みんなとは違う宿題の取り組み方を認めて頂いたり、自己肯定感を下げない採点の仕方も工夫をして下さいました。

ちょうどこの頃は発達障害のある子も周りとの違いに気づき始める学年で、息子も多分に漏れずイライラが激しくなり、物に当たって魔法瓶の水筒をベコベコに凹まして来たり、学校から脱走したりしていたのもこの頃でしたが先生方もそれすらも「前より成長している」「ここで我慢できたなんて偉い」と一般的には問題行動と思われることについても、出来ている事に目を向けて褒めて認めてくれた事もあって、イライラ期間はかなり短かったように感じました。

支援級に転籍し、その後普通学級に戻ってくるという激動の期間でもありました。


高学年の頃

ここからはフォロワーさんには記憶に新しい時代になってきます。
神と崇拝する担任、そして最高学年には神オブ神と崇める担任の先生との出会いで劇的に息子が成長していったのがこの時です。

自分の苦手はこの状態
こうだったら自分はやれる

これを把握し言語化できるようになったのは、やはり甘やかしではなくハードルを下げて自分に合った学び方探しをトライアンドエラーしてきた結果だと思っています。

年度初めに学級担任や特支コーディネーターと面談するのは発達障害のお子さんを持つ先輩方のツイートなどで知って毎年繰り返していますが、高学年になってからは「自分に合った学び方探し」から「中学校で配慮を受ける為の支援の下積み」にシフトして面談のテーマにしていました。
(特に情緒級のお子さんの場合中学に入学した途端に支援級では物足りず内申点もつきにくく普通級では付いて行くのが大変で苦労するのでココはしっかり詰めて土台を固めておくことをお勧めします)

息子自身も高学年になった自覚があってか、
この宿題はここまで手伝って欲しい
これはもう手伝い要らない
こうやって取り組みたいからこういうノートにして
と声を上げてくれるようになり、小学校を卒業する頃には
宿題に関してお手伝いは一切なし
且つ
帰宅したら真っ先に宿題をやってから遊ぶ
が定着していました。

宿題に取り掛かるまで何時間もかかり、隣についてないと出来なかったり事前に下書き等が必要で小分けにしないと取組めなかった息子が、荷物を置いたら一気に終わらせるようになっていました。

特に六年生の時の先生は「漢字の宿題は個人のやり方に任せます」という先生だったので息子なりの取り組みをしてそれまでほとんど定着しなかった漢字が50問のテストで100点が取れるまでに伸びてきました。



そして中学校入学

入学前、勉強や宿題の多さを気にして不安で不安で仕方のなかった中学校生活が始まり、例年通り事前に担任の先生と主任や特支コーディネーターとの面談に今回からは息子も同席させ「小学校でやってきたこんな支援をお願いしたい」「それはもう支援なくていい」との話し合いと、教科担任先生向けに中学校版の学びのカルテをお預けして、教科ごとの弱い点、配慮いただきたい点をお伝えしてありました。

特に英語の先生は入学前から「発達障害にとても理解がある」とは聞いていたのですが、プリントを失くしてパニックになった際にも、板書が多くなりそうな時にも丁寧にかかわって下さったそうです。

また事前に評価基準を伝えておかなければいけない決まりの様で
〇〇すれば評価A
などと明確に子供たちに伝えて下さったことで、それが重荷に感じる子も勿論いるのですが、息子には「それだけやればいいのか!」と逆に目安がはっきりして見通しが立ち、期日まで逆算して一日当たりの必要数を計算して、毎日少しずつ取り組み、あとから溜まってしんどくならないように日々休み時間を活用して学校でその日にこなすべき最低量を終わらせてくるようになり、家で課題や学習をする姿はほとんど見ていません(それもどうかと思うがwww)


小学校時代に「自分に合った学び方探し」の宿題アレンジを何パターンも行ってきた結果、例えば英語の自主的な学習では恐らく単語を覚える為に繰り返し書いているであろう他の子とは異なる私から見ても変わったやり方(褒めてる)をして書かなきゃという気持ちの負担を軽くしているようにも見えました。

「全教科の評価が出る通知表を貰うまでは中学に安心なんてできない!」

と言いながらも、数値で表れる学年順位や平均点等、小学校とは異なる成績の出し方が息子にはとても安心出来る様で徐々に不安は薄れ、先月初めて受け取った5段階評価の通知表で
基準に合わせて自分が取り組んだことがこのくらいの数字で表される
のを目の当たりにして成績の良し悪しは別として、数字に納得し完全に中学生活への不安はなくなったそうです。

目下今の不安は高校入試に代わり、早く社会に出たくて仕方がないらしいのでそれはそれで親としては説明に苦労しているところです(;'∀')


最後に

宿題のハードルを下げた効果を感じずモヤモヤした期間も長くありましたが、結局どれも無駄にはなっていなかったよねと、先日も六年生の時の担任の先生と話していました。

息子の中では「ママはあたしの専属コーディネーター」の認識があるようで思春期にもかかわらず絶対の信頼を寄せてくれているのも伝わります。

もちろん、お母さんのタイプとお子さんのタイプとハードル下げのアレンジが異なれば、違ういい効果につながる場合もあると思っています。


これは信じてと言える事は、試してみることに価値があるよって事と、お家の人がいろんなアレンジを提供してくれることは子供にとって「味方でいてくれる安心感」につながるって事かな。

何度も言いますが、親のパターンと子のパターンとそれぞれの性質によるので、この方法が必ずいいですってのは言えないです。

残りの夏休みと二学期以降の子ども達の宿題が少しでも楽に取り組めるようになれば、そんな思いで今日は記事を書かせて頂きました。

いくつにも渡る長い記事を最後まで読んでくださった皆様、ありがとうございました♡

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