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おだやかにシンプルに生きる

今日は晴れの天気。最高気温は上がる予報だが、朝の空気はひんやりしている。

昨日で職場復帰2日目を終えて、今日はお休み。

仕事の日の朝は、-5~+5の11段階で言うと、-2くらいの気分と体調で、憂鬱すぎて「仕事休みたい…」という感じなのだが、着替えて支度して、午前中の作業を終わらせて、昼食時に少しお昼寝して、午後になる頃には0~+1くらいの気分になってくる。

昨日は仕事終わりに、なんだか充実感にあふれていて、それでいて穏やかな気分で、帰宅して家事を済ませてから、ゆっくり好きな音楽を聴いたり、禅僧の方の書いた本(この前書店で買った『おだやかにシンプルに生きる』という本)を読んだり、気分が上がりすぎでもなく落ちているわけでもなく、久しぶりに心からリラックスできた気がした。

仕事での作業で体を動かして、お会計の際などにお客さんと雑談をして、同僚や他の職場の人と話をしているうちに、気分も体調も良くなってくる。
行動活性化療法みたいなものなのかもしれない。

休職期間中は色々なことを考えて悩んで、鬱が悪化してあやうく死んでしまいそうだったけど、いざ現実世界に戻ってくると、世界はいつも通り回っていて、同僚も他の職場の人たちも皆いつも通り仕事していて、そのいつも通りな感じが、とても安心できるものだった。

なんであんなに死にそうなほどに落ち込んでいたのか、不安だったのか。
過ぎてしまうと、なんでだったんだろう??と思うくらい、落差が激しい。
まぁ、そういう病気なんですけどね(^^;


今回の鬱の再発は、自分でも原因は分かっている。
要は軽躁の時に、色んなことを詰め込んでやり過ぎていたことだ。

再発前の記録を見返すと、パートの休みの日に、資格試験の勉強をしたり(同時に2つも!)、本を何冊も読み漁ったり、新しくスポーツの練習をし始めたり、英会話のレッスンに通ってたり(同時に家で英語の学習もしてたり)、今のパートの仕事に関する勉強をしたり(お花屋さんです)、noteを新しく始めたり…などなど、とにかく、自分を成長させることや仕事の為になるだろうと思うこと等を、同時進行でやっていた。
生活記録ノートの中の行動記録の欄は、どの日もびっしりと埋まっていた。

今考えると、明らかにやりすぎだ。
何かに追い立てられるようにいろんなことに取り組む中で、パートの仕事でのストレスや、夫の仕事のストレスに影響されたりして、自分のキャパを超えてしまったのだと思う。

「何かをしていないと落ち着かない」
「心からリラックスしたいのにできない」
そんなモヤモヤをずっと抱きながら生活していた。
オンとオフの切り替えがもともと下手なのもあるし、自分の限界を認識できていなかったのもあるし、そもそも軽躁状態になっているということに気付いてなかったのもある。

双極症の寛解のために、大事なことはいくつかあるが、その中でも「軽躁時にエネルギーを使い過ぎない」こと、要は、何事も100%を目指さずに、60%とか70%とか、自分の限界値を把握して行動することが一つある。

ある双極症当事者の方の書かれた本には、「1日にやることを3つまでと決める」などのアドバイスが書かれていた。

家事や掃除・身支度などの習慣的な行動は別として、誰かと会うとか、知らない場所に行くとか、初めての事を学ぶとか、そういう行動を1とカウントして、1日の行動量を制限するという方法だ。
もしそれを超えたり、疲れたなと感じた場合(その段階ではすでにエネルギーを使い過ぎている)には、その次の日は多めに休みを取るなど、エネルギーを外に出し過ぎないことの重要性を説いていた。

若いときの感覚で、これくらい私にはできると思って色々やっていたのだが、やはり自分のキャパを超えた後の反動がかなり大きかったので、無理をし過ぎていたのだなと、後から気がついた。

上記の本のアドバイスから、私も1日の行動量を制限することに決めた。
ようやく1つ経験から学んだわけだ。

朝、手帳に今日のやることややりたいことを書き出すときに、日常生活行動は別として、その他の行動を3つまでやることにし、それ以上になる場合は、優先順位をつけて翌日以降に回す、という方法を取ってみることにする。

その他の行動(例えば資格試験の勉強)などが習慣化し、日常行動まで落とし込めてから、また新たな行動をし始めるという決まり事もつくった。
私の軽躁時の特徴として、複数のことを同時にやり始めるという癖があるようなので、これからは『1つ1つ、少しずつ』を合言葉に、時間をかけてゆっくりやっていこうと思っている。

病状を安定させ寛解にいたること、また、再発を防ぐことが、この病気の重要なポイントだが、それは最終目標ではなく、病気があっても人生を幸福に生きるための通過点に過ぎないと思う。
まずは寛解を目指し、再発の防止のための日々の生活を送りつつ、やりたいことはやるし、叶えたい夢があるなら夢を叶えるための行動をとる。
それができれば、もう言うことはない。

私たちは経験から学び、改善していける生き物だ。
どういう苦しみや困難があろうとも、いつか必ず糧になると信じて、自分の人生をあきらめないでいよう、と思う。


ここまで読んでくださりありがとうございました。





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