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メンヘラとオフ会に参加

Aさん、早苗さん、他数名を有名な同業者のオフ会に連れていく事になった。
早苗さんが突如「なぜ有名人と付き合いがあるんだ」と怒り出した事は不気味だった。
正直、早苗さんがキレるポイントがわからない。

貴重なお席に誘ったのに、怒られたのだ。

つかずはなれずの距離の早苗さん

私はなんだかんだと交友は持てたものの、早苗さんとはつかずはなれずの距離だったし、Aさんと早苗さんは親友で普段からベッタリ、先日記述した別件でご一緒したCさんと三名でつるんでいることが多く、私がその三名と同席する機会があってもゲストのような立ち位置だった。

いうなれば外様である。

交友関係の総てを話してはいなかったのだが、私が有名人と知り合いだと分かった途端、早苗さんの様子が変わったように見えたのだ。

もともと、早苗さんは内弁慶な性格である。
「私はAとこんなに仲良し!家にお泊りに行ってる。あ、ごめん!wあなたは呼ばれてないけどね」ずっとこんな調子でAさんと仲良しアピールするのが大好きである。

待ち合わせ場所ではAさんにぐわ!っと近づいて、「昨日もAと会っちゃった!今日もあって、週末も会うんだよね!Aと私会い過ぎじゃないwwwww」と大声で周囲に仲良しアピールをする。

お2人は高校からの友人らしいので仲が良いのはわかるのだが、それをいちいちアピる理由がわからない。
皆あ、そうなんだwという感じで苦笑いである。

私も、本当にAさんと仲いいんだね、(自分は距離あるけど)という程度の感想しかなかった。
Aさんと早苗さん、Cさんには、私には入り込めない絆があるように感じた
し、その中でもAさんと早苗さんは特に親密に見えた。

私もその中に同じ距離感で入ろうとは思っていなかった。

入れる気がしなかったし、なんとなくゲストのような位置が居心地がよかったのである、

後々全てを理解する。
早苗さんの過剰なAと仲良しアピールは、メンヘラ行動の一部だった。

私はいまいちわかっていなかった。
バンギャのメンヘラの習性というものを。

余談だが、私にも親しい別の長い付き合いの友人がいる。
しかし、Aさんのグループには紹介していなかった。
なんとなく雰囲気が合わないと感じたからである。

複数のグループ付き合いに参加し、どこでも浅く付き合う私は、深く付き合いをするのが苦手で、深い付き合いになる人はとても選ぶ。
コミュ障ゆえに、浅い付き合いの人達の間を順番に渡り歩いている時楽なのである。
そして、その各グループについて、あまり付き合いを混ぜようとはしていなかった。
息苦しくなってきたら逃げ先が欲しいからという理由だった。

だが、その頃色々と心境の変化があり、紹介したり同業者同士の交流を促進したりするのは必要な事ではないのかと、考え方を変えつつあった。

「友達多いんだね」

そのオフ会会場には私の同業者の知人友人が数名来ていた。
話している様子を見て、また早苗さんの様子が変化した。
「友達多いんだね」
引きつった笑いを浮かべた早苗さん、その日を境に私への態度が変化した。

それもフラグであった。

急に親しげになった早苗さん

そのオフ会以降。
なんだかんだあったが一定の距離感でお付き合いが続いていた早苗さんが急に距離を詰めてくるようになった。

基本的に内弁慶な性格ではあるものの、一度馴染むと人を笑わせたりするのが好きな早苗さん、私も特に拒否する事なく受け入れて、だんだんとAさんよりも早苗さんと話す回数が増えていった。

その頃の早苗さんは本当に明るいいい子だった。

リストカットの事も、過去キレて八つ当たりされた事も私は水に流して忘れて、早苗さんとの交流を楽しんでいた。

後々判明する。

早苗さんは病的な寂しがり屋だった。

早苗さんは、メリットデメリットで態度を変える人だった。
早苗さんは一人で過ごせない程、他者への依存度の高い人だった。
今後の展開で、徐々にそれが判明していく。

私が幹事をやるとか、
誰か有名人を紹介してくれるとか、
頼むと誘ってくれるとか、
何か利用価値があると分かって以降、露骨に態度をフレンドリーに変えていたのだ。

私はその媚びを、能天気に「新しい同業者の友達と徐々に仲良くなれて嬉しい」ととらえていた。

殺したいほどの純粋なバカである。

私はただのアホ。コミュ障のアホである。

(続く)

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