見出し画像

俳句(秋)

(りんご)いちにちのをはり半分このりんご

(煙管草)棲みにくうないかねそこも煙管草

(吊るし柿)吊るし柿粉ふく肌の柔しこと 
 
(秋の膳)秋の膳ひときわ青し壬生菜漬け  

(みはまなす)みはまなす砂に埋もれしゴム草履

(柘榴)はらわたを割いておどける柘榴の実 

(小豆)めでたき日厨福々小豆煮る 

(月見)あとかたもなく団子団子月見かな

(新米)ふっくらと新米炊けたよ食べに来て 

(二星)気が付けば二星のごとく夫と棲む

(遠花火)約束の反故空しかり遠花火

(秋雀)秋雀にわかに忙しくなりにけり

(今朝の秋)ん?少しすこし風ある今朝の秋

(稲)一面の波穏やかな稲の海

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?