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遊び心、こどもごころを大切に。 https://note.com/sakurasaku…

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遊び心、こどもごころを大切に。 https://note.com/sakurasakubundou

最近の記事

〈お母さん〉とよぶとき

地域の 子どもにかかわる施設の 職員になったら 保護者のかたへ 〈お母さん〉と 笑顔でよびかける ただ それだけのことに 2年も かかってしまいました 私の好きな詩をかく人が 〈○○ちゃんのおかあさん〉と あたりまえのようによばれる違和感と 気恥ずかしさ、それから ホッとするような うれしさ そんなことを 本に 書いておられました 私は、その本に添えられた ご自身の描かれるイラストが 大好きでした まあるい おなか ほっぺ おしり それから、その人の訳された 子育

    • さんかっけい

      さんかっけいのね。 あの  うえのほう。 とんがったところにね。 いきたいとおもってきたの。ずっと。 はばのせまい、 ひとのすくない、 うえのほう。 そのためならなんだってする。 おかあさんにほめてほしかったし、 それに、 うえのほうは かっこうよくみえた。 いまはちがうな。 まあ ここらへんだけど、 その ここらへんで、 がっちりここらへんをささえてる。 ここらへんががんばってるから、 うえのほうのとんがりが、 たかくまで とおくまで と

      • ともだち

        うたたねしてたら ふるいともだちの ゆめをみた 2~3分しゃべって また、ってわかれた 会えてうれしかった げんきがでた。 (2011年4月)

        • おばあさんの背中に

          おばあさんの背中になってしもうた もう もどらへん と、母が 泣きべそ顔になっていた 強気な母 娘の失敗や 悲しいできごとに ははっと 手をうち 大きな口をあけて 笑う そんな ちからづよい母 てばやく ごはんをつくり いまも せかせかと あるく 古いものがすてられなくて 大きな椅子に 埋もれるみたいに ちょこんとすわって うとうと 医療用の酸素のチューブをつけているのに ゆっくり歩けないから つまづく ひと晩 そばに寝ると ゆっくりあるく力が ないんだ って わ

        〈お母さん〉とよぶとき

          いんすたぐらむ

          あかちゃんだったよね あなたは ぴかぴかで ふわふわで おかあさんに 抱っこされて ねむっていたね ないたね 安心して すこしわらったね 髪のながい せいの高い青年の写真 目のまえにして おかあさんに 似てるとおもった いんすたぐらむのコメントは消して あした 手紙をかこう はがき1枚 それでも いい ながく 会わない あなたの おかあさん わたしの ともだちへ

          いんすたぐらむ

          わたし 1970年うまれ

          わたし 1970年うまれ トライアングルの音と 本が好きな 小学生だった おかあさんは わたしに〈学校の先生〉になることを 期待したみたい でも、なれなくて。新聞広告の求人をみつけて、法律事務所の事務員になった。 事務員になってからも、好きな演劇をつづけた。 これまで 人好きの人見知り。計画するが、いきあたりばったり。 流されながらも、あきらめていない。どこか無手勝流。 結婚して子どもをさずかって、その子が成人して。 パートナーの病気休業をきっかけに、児童施設の職員

          わたし 1970年うまれ

          幸せに

          いいことが あった 楽しそう 喜んでいるね どうぞ 幸せの ままに いま 生まれたばかりの 新しい気持ちを 大切に 古い 不安も 悲しみも あなたを守る 一つひとつの なつかしい いろ・かたち

          かなしみが 薄れて

          かなしみが薄れて 温かい想いが よみがえる 可愛かった いとしいな 幸せな わたしたちだったな

          かなしみが 薄れて

          見守ってくれた

          月と 枝と 花が 見守ってくれた だんなさんが病気をして 会社をやめる こどもは学生 パートタイムの仕事を すこしずつ ふやし 私は職員になった ひとり暮らしの母に〈要支援〉を申請 ヘルパーさんに来てもらう こどもは卒業し 就職 それから だんなさんの親御さんとの同居 補いあい 助けあう それがいいと思う いいほうに向かっているはず 毎日 わらっているが ふと黙ると 不安がまさる いまも 月と 枝と 花が 見守ってくれた 新しい通勤路で 見つけたこの木が 心をお

          見守ってくれた

          冬の実

          母のふるさとから 冬の実を とってきた 母は 思い出をえらんで 現実の この場所へは もう 来ないという だから 実を とってきた 冬の実を それから まだ つぼみの 椿のひと枝を 母は つぼみの枝を さっと抱いて 冬の実は みな 私にくれた 過去の思い出をえらんだ母が 咲くかもしれない未来を いま 胸に抱いている 満足して 私は 冬の実たちを 袋へ入れた なつめ なんてん あおつづらふじ からすうり いまだ あかあかと 母と わかれ ひとり帰る のびゆけ 冬の

          心をソラに

          心を空に ぽんと あずけ ゆっくり 背中を 休ませたいな くつしたなんか ぬいでもいいな おぼれるような 心のうずまき 芝生のうえで ベッドのうえで おさまれ おさまれ ぐるぐる ぷくぷく

          心をソラに

          シャツの背に

          シャツの背に ひまわりを 縫った 背中に 大きくザクザクと 花から縫った やわらかな色糸を 選って かさねて 縫った 一本の茎 三枚の葉 その一枚は 萎れて 下書きは しなかった そう したくなかったから 決めるほどに それていく私を 知ったから この夏の 思い出

          シャツの背に

          ねぇ、まま。

          子どものころの、母にあまえられなかった記憶。 大人になって ふと、置き去りにしてきた 本心に気づく。 あまえたかった。きいてほしかった。 笑顔をふりむけてほしかった。 わたしに。 笹飾りのらくがきをする。 笹の葉。願いを書いた短冊。それを見る私。手をつないで、一緒に見上げているのは、幼い日のむすこ。でも、ちがった。男の子はむすこじゃなく、弟に似ている。私は、〈「おかあさん」と呼んで、そっと手をとりたかった私〉を、でも、〈ホントは 離れてみていた私〉を その絵に書き足

          ねぇ、まま。

          夕陽がおちて

          いちにちの しごとがおわって 夕陽がおちて 電車をおりて ふと みつけた 白い花 オレンジ色の灯りのしたに 咲いていました sakurasakubundou

          夕陽がおちて