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〈お母さん〉とよぶとき

地域の
子どもにかかわる施設の
職員になったら

保護者のかたへ
〈お母さん〉と 笑顔でよびかける
ただ それだけのことに
2年も かかってしまいました

私の好きな詩をかく人が
〈○○ちゃんのおかあさん〉と
あたりまえのようによばれる違和感と
気恥ずかしさ、それから
ホッとするような  うれしさ

そんなことを 本に
書いておられました

私は、その本に添えられた
ご自身の描かれるイラストが
大好きでした
まあるい おなか ほっぺ おしり

それから、その人の訳された
子育ての詩に 心うたれました

〈おかあさん〉とよぶとき
かるく、ふつうに、あたたかく
(ねえ たのしいね おもしろいね)とか
(ほら きれいだね かわいいね)とか
そんな響きを 鳴らせるように

かるく
ふつうに
あったかく いたい

そんなふうに 感じます

もうすぐ 四月



駅のそばのベンチのうしろ
ヒメツルソバが 咲いていました