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子育てでこういう褒め方をしたら逆効果っていう話から考えた事。


ポッドキャストで子供の誉め方について話していたのが、興味深かった。
おそらく多くの親が思っていると思うのだが(私だけじゃないよね?と信じている)自分の子供を褒めるって本当に難しい。本当に本当に難しい。
他人の子を褒めるのはおおらかな気持ちで観ていられるから、わりと簡単だが、自分の子となるとつい本気度がMAXになってしまうから非常に難しい。
また褒めて育てた方がいい!!と今まで色々な所で聞いたり目にしていたから、たとえ自分の子供が作った物などが、たいしてすごくないなと思っても「すごいでしょ!」と言われたら「すごいね!」と言うなど、褒める事を心掛けていると、褒め方が悪いと逆効果であるという事がOO大学の実験により判明しましたとかいうニュースを見かけたりする。
いいかげんにしてくれ、この前と言ってることが違うじゃないかと思うのは私だけでないだろう。
ポッドキャストでも褒め方が大事だという話をしていた。このポッドキャスト番組は上から目線でこうですよと情報を伝えるというような感じではなく「ニューヨークタイムズの記事によると・・・らしいよ」「えー、それは大変、なんてこった」(和訳が年齢を感じさせる表現ですいません)みたいな感じなので、ママ友と話しているようで聞いていて楽しい。興味深かった部分は、例えば子供がいい成績をとってきたとしたら「あなたは本当に賢いわね!すごい!」と言うのは好ましくなく「あなたはそれに向けてたくさん努力して素晴らしかったわ!」というような感じでプロセスを褒めるのがいいらしい。賢いという風な褒め方をされた子供は、賢い自分を失いたくないので、リスクをとって難しい事にチャレンジはせず、自分が出来る事を安全な範囲でこなし、賢い自分のままでいるという選択をする可能性が高まるようだ。その一方、プロセスを褒められた子は、頑張った事が素晴らしいという価値観を持てるので、難しい事に頑張ってチャレンジするようになるらしい。あなたにこういうような褒め方がちゃんと出来るのですか?という問いはひとまず置いておいて、まぁ納得できる。大人は子供に難しい事にでも果敢にチャレンジし、失敗してもそこから学んでいってほしいと思う。うん、納得。

が、しかし、私はポッドキャストを聞いた後に疑問が沸いた。

大人は大人には成果を求めるよね?と。いや、大人ではなくても中学生の娘の学校の評価(A+~Fまである)でさえ教科によって変わってはくるが、テストの点数が一番大きなウエイトを占めているのだ。
私達は子供には、結果より頑張った事が大事なんだよ!たくさん頑張ってすごじゃん!と褒め、大人(中高生も含め)にはいくら頑張っても結果が出てないのはちょっとね、頑張り方間違ってるんじゃないの?というのだ。中高生の場合は、頑張った事は褒められるかもしれないが、テストの点数という結果が出ない場合「C」という成績がつき、頑張っていなくてもテストの点数が良ければ「A」の成績がもらえるのだ。
このあたりをどういう風に考えていけばいいのかが難しすぎる。頑張ったから偉かったね~!というのはどこかのタイミングで通用しなくなる。それまでにプロセスを褒めまくって、難しい事にも果敢にチャレンジしていける土台を作り、その子のスキルを上げておくというのが必要だという事なのだろうか。スキルが上がっているため、成果主義の世界でも結果を残すことができ、皆から認められ、より難易度の高い事にチャレンジしてさらに結果を残し・・・というループに入っていけるという事だろうか。じゃあ、そのループから漏れた人はどうなるの?とつい考えてしまう。ループから漏れた人は頑張りが足りなかったんだという考えは危険すぎる。結局、こういう話は良い面だけ見ると素晴らしく感じるのだが、多方面から考えると答えがわからなくなる、そして正解はないのだ。



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