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【読書記録】多様性の科学

最近よく耳にする「多様性」という言葉。

本当の意味での多様性って、理解できていなかったけれど、この本を読んでやっと理解できました。

読んだの少し前ですが、忘れないようにまとめ。

画一的集団の死角


画一的な組織では盲点を見抜けないという、CIAが9.11テロを防げなかったという話。

世界最高組織に抜けていたのが、多様性。
CIAの最高の人材は、同じような特徴を有する人ばかりで、同類性選考。
多様性のないクローン集団だと、いくら優秀な人材の集団でも死角ができてしまう。
なぜなら、見ている視点が似通ってしまうから。
集合知を得るためには、能力と多様性の両方が欠かせない。

ものすごくしっくりきた。
自分のいる職場もかなり偏った環境だけど、組織的に発展してするには居心地がいいような同類の人だけで構成されるのはよくなくて、多様性が必要だよなと改めて思った。

不均衡コミュニケーション


不均衡コミュニケーション
エベレスト登山家の事故、航空機の事故は、上司に進言しなかったことによる伝達ミス、情報共有しにくい環境が原因で起こったと言われている。
Googleは管理職の廃止をしたところ、大失敗した。

方向性を定め、円滑な協力体制を維持するのにはリーダーが必要だと結論付けている。

ヒエラルキー、多様性どちらかを選択するのではなく、それぞれのメリットをどのように得るかが大切。

多様性を取り入れるために必要なこと


なぜ人類は進化したのか。
天才的集団vs賢くはないがネットワークを持つ集団では、後者の方がイノベーションを起こすということがわかっているそうだ。
多様性を自分で取り入れるには以下の3つが重要らしい。

🔹無意識バイアスを取り除く
特に、何かの選考の際には自分でも気づかないうちにバイアスをかけることが多い。
無意識のバイアスは自分では気づかないうちに持っている偏見や固定観念。
これを取り払う環境づくりが必要と思う。

🔹陰の理事会
年功序列を崩し、若い社員が上層部に意見を言える場。

これ、ホントそうだよ〜〜〜
自分の職場でもそうだけど、大事なことを決定する会議に、上層部だけで決めるって、ものすごくナンセンスだと思う。

現場の状況を知らない人たちが、現場のこと決めちゃうみたいな。
自分が上司になるときは、陰の理事会を開けるぐらい柔軟にいきたいなと感じた。

🔹与える姿勢
多様な社会で相手とコラボを成功するには、自分の考えや知恵を相手と共有する心構えが必要で、与えて初めて受け取る機会が得られる。
ギバーが成功を収めやすい。

GIVE & TAKEでも書いてたけど、そうだよね〜

まとめ


この本は尾石晴さんのVoicyをきいていた時のおすすめ本で紹介されてて、面白そうだと思って読んだ。(だいぶ前)

難しかったけど、歴史上のことや社会的なことなど様々な例が挙げられる中で多様性についての解説がされていて、本質的に理解できた。

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