インターンシップの早期化と形骸化の問題について【前編】|企業・学生それぞれへの影響を考える
こんにちは。さくまです。
今日も記事をご覧いただきありがとうございます。
当社はこの4月から株式会社インタツアーとして新たなスタートを切っております。
改めまして、どうぞよろしくお願いいたします。
採用担当はインターンシップをどう活用するか
さて、今回のテーマは「インターンシップの早期化と形骸化」です。
皆さまもお感じの通りですが、インターンシップ(とりわけ実施期間が数日〜短期のもの)の早期化は近年非常に顕著になっています。
いわゆるサマーインターンは6月から告知・応募受付が始まり、そこから秋・冬インターンシップへとつながっていく企業もかなり多い印象です。
他企業の動きに合わせて24卒は夏からインターンシップを開始しよう!と意気込んでいらっしゃる採用担当者の方もいるかもしれません。
ただ、やるからには何かしらの成果がほしいところ。
今回は、インターンシップをどう自社採用に活用すべきか、企業目線・学生目線から考えていきます。
多くは本選考に先駆けた母集団形成と考えている
もともとインターンシップの定義は職業体験であり、「新卒入社の本選考とは関係ないもの」という考えが前提にありました。
が、お察しの通り、実際のところは本選考を見据えた母集団形成の手段になっています。
その認識は学生も同様で、「本命の企業はサマーインターンシップから参加することで本選考が有利に進む」と考える人が多くなっています。
また、志望業界が定まっていない段階でも、気になった企業のインターンシップに参加することで初めて興味を持ち、その先の進路につながっていくという学生も少なくありません。
このため、サマーインターンシップ前から狙い通りの告知(=マーケティング)ができれば、早期から採用したいタイプの学生に当たることも難しくなくなってきました。
これは、企業にとって非常に大きなチャンスと言えます。
インターンシップの形骸化とは
ここまで述べてきたように、本選考の母集団形成を見据えて企業が夏〜秋からインターンシップを実施する、というのはある意味当たり前の動きにはなってきました。
ただ、実際毎年インターンシップを実施している企業でも
思うように本選考の母集団につながらない
選考に進んでも、最終的に辞退されてしまう
そもそもインターンシップの企画や集客に苦戦している
といった問題を抱えているケースが散見されます。
「早期からの採用マーケティングの必要性については気づき始めている。けれど、リソースや方法がわからないからできない」「インターンシップをやっているのに狙った母集団ができていない」というインターンシップ形骸化のジレンマに悩む採用担当者は意外に多いのです。
早期インターンシップは学生にとってマイナスなのか
一方、学生にとってはどのような影響があるのでしょうか。私は、学生にとってもインターンシップの早期化は良いことだと捉えています。
先述の通り、早期から就職活動や企業研究を始めている学生にとってはまたとないチャンスであり、本選考前から企業とのマッチングを確かめた上で進むことができるため入社後の活躍にもつながりやすいと考えます。
もちろん、学業への影響を心配される声もあることは承知しています。ただ、これは短期集中のインターンシップだから起こる問題です。
現在は、学生の長期休暇に合わせた夏〜秋・冬インターンシップの実施が一般的になっています。
これにより授業や研究との両立もしやすく、また1社ごとのインターンシップ実施期間自体が長くなったことで学生が自ら予定を調整しやすくもなりました。
形骸化のジレンマに陥らないためのコツがある
ここまで、インターンシップの早期化による企業・学生への影響と、形骸化リスクについてを見てきました。
早期から活動すること自体は、企業にとっても学生にとってもマイナスにならないどころかむしろプラス要因が大きいことがおわかりいただけたのではないかと思います。
次回、後編の記事では、早期インターンシップの形骸化ジレンマに陥らない=真の自社採用に結びつけるために必要なポイントを具体的に3点、解説していきます。
4/25(月)公開予定ですので、ぜひ合わせてご覧ください。
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